逗子・小坪の小高い住宅地の一角にあるハウススタジオ「スタジオ・オーク」(逗子市小坪2)が12月1日~7日、雑貨店「7DAYS OAK」を期間限定オープンする。
今回のテーマは「冬の季節のおくりもの」。レンタルスペースの運営と年2回の展覧会を企画してきた同スタジオは、都内で広告デザインの仕事をしていた楢崎一江さんが1988(昭和63)年に建てた。「当時はバブルの名残で、撮影にもお金が十分使われていた。友人から緑のあるハウススタジオを勧められ、海の近くに住みたいと漠然と思っていたこともあり、ここに越してきた」と楢崎さん。雑誌やカタログなどの撮影で使いやすいよう、リビング・和室・キッチンなどが仕切りなく設計されている。都内から雑誌社や広告会社などが来たという。当初は、2階に住む楢崎さんの母が運営していた。
24年前、楢崎さん自身がインテリア雑貨の店を始める。「逗子葉山だけでなく、湘南地域から自分の部屋を自分の好きな雑貨で居心地よくしたいと思う50代前後の主婦がお客さんとして多かった」と振り返る。12年間営業し、その後12年間、ショップは閉じて、レンタルスペースの運営と年2回の展覧会を企画してきた。
「委託販売から自分の好きなものを集めて販売するようになった。古い染付の器や古布の端切れなど古びていい味を出している金具なども好き」という楢崎さん。何かに使えそうなパーツなど、物作りを楽しむ方たちのために集めたアイテムもある。実際に使って作品を作ってみたり、飾り方を提案したりしている。私物の画集や映画のパンフレットなども置くようにした。「今までは奥さまが品物を選んでいる間、暇そうにしていたご主人が関心を持ってくれる」とも。
今年になり、新しいお客さんとの出会いを求めて再スタートしようと、毎月1日~7日に「7DAYS OAK」の定期開催をする準備を始めた。新型コロナウイルスの影響で11月からとなったが、反響が良かった。
12月はイベントパートナーのネットショップ「和雑貨 翠(すい)」のほか、マクラメアクセサリー制作の「TRIPTRACKS」、革小物の「アタフコ」、蜜蝋キャンドルやビークリームなどの「Bee's Work」、モンゴルに生息する羊のウール靴下「Biger」が出展する。クリスマス雑貨なども扱う。
「展示会では、作家さんの物は高いというイメージを持つ人が多いが、日常使いできるものを扱っている。クリスマスプレゼントにもお勧め。にぎやかな空間を楽しみに来てほしい」と呼び掛ける。
営業時間は11時~16時30分。