市民団体「逗子ゼロ・ウェイストの会」(逗子市久木)が2月末から休止していた「エコ広場ずし」を9月3日から逗子文化プラザ市民交流センター2階展示コーナーで再開した。
初日は会場前に並んで待つ人もおり、天候不順の中、約40人が利用した。
「エコ広場ずし」は2011(平成23)年度の逗子市の協働事業提案制度に同会が提案をし、2012(平成24)年10月に市役所1階にオープン。2015(平成27)年4月に場所を市民交流センター1階に移設し、ゼロ・ウェイストを目指し、市民にPRする活動拠点として2月末まで運営してきた。平日に常設開催し、リユースできる不用品の持ち込みを受け付け、使いたい人が持ち帰る。そのほか、生ごみ相談の日やリペアの日(繕い物・包丁研ぎ)、エコワークショップなどを月に数回、開催してきた。
共同代表の海野保子さんは「自分が不要になった物を誰かに譲り、再び役に立つ価値あるものへとつなげていく場であるだけでなく、人と人がつながる場でもあった。物だけでなく、情報も手に入り、自然と人が集まる場、まちの明かりの一つだったと思う。この半年、常設できる場所を探したり、コロナ感染対策を取ってできる方法を考えたりと今できることを探し進めてきた」と話す。メンバーの1人も「やっと一歩進んだ」と笑顔を見せる。
今回、新型コロナウイルス感染対策のため、持ち込みは受け付けられないが、以前のように雑貨、衣料、かばん、オモチャなどが並ぶ。メンバーが作った布マスクや傘布・新聞紙で作ったエコバッグなどの販売もある。「外出自粛で家の中の物を整理した人も多いようで、持ち込みしたいという声も大きい。今後に向け、検討している」と海野さん。
フードドライブも行っている。缶詰など常温で保存でき、未開封で賞味期限が明示され、残り1カ月以上ある食品を預かり、逗子市社会福祉協議会へ渡す。
共同代表の田中尚武さんは「ファミリー層の参加利用が増えてきている。この広場を続けていくためには若い世代がスタッフとしてお手伝いしていただけると心強い。おしゃべりして息抜きのようなつもりで1時間でもいいので協力してほしい」と呼び掛ける。
「エコ広場」は9月13日まで。開催時間は10時30分~15時。今後は奇数月に開催予定のため、次回は11月5日~15日。