逗子市・葉山町は7月23日から海岸にゴミの持ち帰り・ゴミ分別を呼び掛けるエコステーションの設置を始めた。土曜・日曜・お盆期間のみ開設する予定。
葉山町・森戸海岸のエコステーション。スタッフはフェイスシールドとマスク
エコステーションは、2014(平成26)年に、海水浴場でのゴミをできる限りリサイクルしていくため、来場者にゴミ問題について知ってほしいためにと逗子海岸営業協同組合が「ビーチエコステーション」として始めた取り組み。翌年、NPO法人 iPledge(東京都渋谷区)と「クリーン&ピースプロジェクト」を立ち上げ、ボランティアスタッフによる分別ナビゲート、ビーチクリーンなどの活動に発展。2016(平成28)年にはSMART BEACH PROJECT(鎌倉・逗子・葉山のマナーアップキャンペーン)にこの取り組みが導入され、由比ガ浜海水浴場、材木座海水浴場、森戸海水浴場、一色海水浴場に活動が広がった。
今年は海水浴場が設置されないため、規模を縮小し、ボランティアスタッフの募集も行われなかった。配置されるスタッフは運営するiPledgeで経験や研修を受けた人に限られている。新型コロナウイルス感染対策のため、活動する際は、マスクとフェイスシールドの装着はもちろん、ゴミ袋の閉じ方もルールを決めて行っている。同法人の代表、羽仁カンタさんは「ゴミ袋いっぱいにゴミを入れてしまうと口を閉じる際に中のゴミや空気が出てしまうことがあるので、どの程度までならば大丈夫か実験してみた。また、マスクを捨てる際には小袋に入れてから捨ててもらう」と話す。
葉山町の担当者も「エコステーションはゴミ捨て場ではない。あくまでゴミの持ち帰りと分別をお願いする場所。特に葉山は町中にゴミ箱を置かないので、ここでも燃やせるゴミ・プラスチックゴミ・生ごみは有料で回収」と説明。
設置は8月31日までの土曜・日曜・お盆期間。13時~18時を予定。