葉山のグラフィックデザイナー、渡辺晴美さんが6月2日、葉山在住で他地域ナンバーの車所有者向けにデザインした「葉山に住んでいます」ステッカーなどの販売とダウンロードの案内を始めた。
新型コロナウイルス感染予防対策の一環で、神奈川県は緊急事態宣言中に東京都や他県に向けて「今は神奈川へは、湘南の海へは来ないでいただきたい」と発信した。そのため他地域ナンバーの車を所有している地域住民から行政には「怖い目で見られて困っている」などと寄せられ、SNS上では「車を利用しづらい」という書き込みが増えた。
葉山に越して3年目という渡辺さんは「最初は、マスクをしてくれないお客さんに困っているというお店のために『マスク着用のご協力をお願いします』という案内を作った。他地域ナンバーの車が困っている話も聞いていたが、近所で『葉山に住んでいます』と書いた紙をテープで貼っている車を実際に見て、何かできることはないかと製作した」と話す。葉山らしさを出すために、車の上にサーフボードを乗せているイラストに「HAYAMA LOCAL」の文字をデザインした。
防水仕様のステッカーは380円(送料込み)で販売しているが、「マスク着用のご協力をお願いします」「葉山に住んでいます」のデザインは渡辺さんのデザイン事務所「Co-haru Design」のホームページで無料ダウンロードできる。「葉山の自然に魅力を感じて越してきた。優しい人が多く、住みやすい。そんな葉山で私が少しでも役に立てることがあれば」と渡辺さん。
逗子市では、以前から「ZUSHI LOCAL」のロゴ入りTシャツを販売していた市内の事業者が作製したステッカー(800円)とマグネットシート(700円)を6月1日から同市観光協会などで販売している。