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葉山の古民家をリノベーション 宿泊と地域住民のコミュニティースペースを併用

一棟貸しの宿と地域に開かれたコミュニティースペース「平野邸Hayama」

一棟貸しの宿と地域に開かれたコミュニティースペース「平野邸Hayama」

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 葉山町立図書館の近くに建つ築90年の古民家が一棟貸しの宿と地域に開かれたコミュニティースペース「平野邸Hayama」(堀内、TEL 0467-53-8583)として4月4日に開業、新型コロナウイルス緊急事態宣言解除を受けて、地域に開かれた活動が少しずつ動き始める。

平野邸の内観、レンタルスペースとしても利用できるキッチン

 古民家が空き家にならず、利活用されるきっかけは、地域の環境を守る活動を20年続けるNPO法人「葉山環境文化デザイン集団」代表の高田明子さんが所有者の姪から「高齢で施設に暮らす叔母の思いを受けとめこの家を残したい」と相談を受けたことから。高田さんは空き家再生プロデューサーの養成も手掛けるまちづくり会社「エンジョイワークス」(鎌倉市)につないだ。

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 同建物は材木商で財をなしたという現所有者の父の自邸で、施設に入所するまで娘が暮らしていた廊下や縁側のある日本家屋。庭には四季折々の花が咲く。「葉山環境文化デザイン集団」と「エンジョイワークス」は、四季の移ろいを表す「二十四節気七十二候」と共に歳時の催しを多くの人に楽しんでほしい、葉山の日常を楽しんでほしいとの思いを込めて、「日本の暮らしをたのしむみんなの実家」をコンセプトにした。

 高田さんたちは毎週水曜に常駐して地元活動団体との庭の管理、地域資源を生かした食のイベントや講座開催を企画する。「イベントや講座は宿泊者にも参加していただき、交流ができたらと考えている。葉山の暮らしに触れて、魅力を知ってもらいたい。店やイベントはもちろん、地元の食材の情報提供や調達、地元料理人による料理提供などもコーディネートできれば」と高田さん。宿泊者とレンタルスペース利用者の利用時間が重なるよう、共有スペースも設定している。

 「葉山でも空き家になってしまう古民家が増えている。平野邸は所有者がはっきりしている間に利活用の話が進められた好事例。移住促進としてもいいスペース」と高田さん。新型コロナウイルス感染症予防のため、ワークショップ開催などは広く呼び掛けられなかったが、今後は地域住民と来訪者向けに町を案内する「こみちツアー」や地元産のハーブを使った講座なども開催していきたいという。

 エンジョイワークスでは現在、投資型クラウドファンディング(1口5万円)により、地域を支え、参加する仕組みも提案している。保坂響さんは「地域の方々にレンタルスペースを気軽に使っていただきたい。まず知っていただきたい。地域で育てていく場所だと考えている」と話す。

 レンタルスペースは、6畳、8畳、9畳各1部屋とキッチン、トイレで、宿泊者はレンタルスペースに加え、専用スペース(客室6畳1部屋、8畳1部屋、風呂)と併せて最大14人まで利用可能(使用料=4万5,000円~)。レンタルスペース利用時間は12時~18時。使用料は、6時間=2万円(葉山在住者=6,000円)、3時間=1万円(葉山在住者=3,000円)。

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