1月21日、南米大陸最高峰のアコンカグア(標高6961メートル)の登頂に成功した逗子市広報大使、三浦豪太さんが同28日、桐ケ谷覚・逗子市長のもとを訪れ、報告した。
アコンカグア山頂で日の丸を掲げる三浦豪太さん(提供=ミウラドルフィンズ)
三浦さんは、父・三浦雄一郎さんが86歳でアコンカグア登頂とスキー滑降を成し遂げる挑戦のサポーターとして今月2日、日本を出発し一緒に山頂を目指した。
20日、標高6000メートル時点で同行していた医師からドクターストップの判断を受け、雄一郎さんは登頂の目標を息子に託した。三浦さんはその時のことを「もちろん僕も一緒に山を下りる気持ちでお父さんを説得しようと思った。でも豪太は登れと言ってくれたので登頂できた。お父さんは気持ちが折れず、次の挑戦として90歳でエベレストに登ると言っている」と話す。
雄一郎さんと別れてからの山頂までの経緯は詳細にフェイスブックにもつづっている。「33年前、当時53歳の父が2日間でベースから登ったという話を思い出した。(中略)本来なら父と一緒に登り共に立てると思った山頂であるが、この辛さを感じることによって、尚更にその存在を身近に感じ、一緒に登ったのだという気持ちが芽生える」と記し、桐ケ谷市長にも、「ハイペースで山頂を目指したことで体調を崩してしまい、負けた気がした」と気持ちを吐露した。
登頂の後、雪のある場所でスキー滑降もしている。つららを逆さまにしたようなゴツゴツした雪だったと説明すると、スキーが得意な市長から「どうしてそういう雪になるのか」「横滑りしてしまうのでは」「普通なら足がガクガクしてしまう」と質問が飛び、三浦さんは携帯で撮った動画を見せながら説明した。
三浦さんは26日に帰国し、「スキーがしたい」とコメント。時差ボケが続く中、28日に日帰りでスキー場に行き、その夕方、市役所を訪問したという。「逗子に戻ったことをどこで感じたか」との質問には、「自宅の傍らの川でクサフグを見つけた時」と答えた。
市長は「素晴らしい挑戦をしている豪太さんに広報大使になってもらえてあらためて最高だと思う」と感激し、握手を交わした。