逗子の小坪漁港で1月2日、「みかん投げ」が行われ、約1500人が集まった。
正月の風物詩としても市民に親しまれている「みかん投げ」は大漁と海上での安全を願い、毎年1月2日に行われる戦前からの伝統行事。漁師たちが船で八大龍王社などに参詣した後、漁港に戻りミカンをまく。
主催の小坪漁業協同組合によると「このミカンを食べると 厄除けになる」といい、各漁船が準備するミカンと併せて約2トンが投げられる。駄菓子も交じり、家族連れも競って手を伸ばす。
みかん投げは、10時に漁業協同組合の建物前に置かれたトラック上から始まり、停泊中の3隻の遊漁船、浜に係留した約10艇の漁船が順番に行い、集まった人々の多くはその順番に合わせて移動。網や紙袋、カゴ、グローブなどキャッチする小道具もそれぞれ。
同組合の組合長、大竹清司さんは「今年は逗子市の広報1月号に大きく取り上げられたので例年の1000人より増えるかもしれないと思っていたが、やはり多かった。無事に終えることができたし、穏やかな年になるといい」と話す。