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湘南国際村の総合研究大学院大学でオープンキャンパス 交通費・宿泊支援も

前回のオープンキャンパスの様子(提供=総合研究大学院大学)

前回のオープンキャンパスの様子(提供=総合研究大学院大学)

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 葉山町湘南国際村にある総合研究大学院大学(以下、総研大)の先導科学研究科生命共生体進化学専攻のオープンキャンパスが1月11日に行われ、その参加者を1月3日まで受け付けている。

(前列左から)先導科学研究科生命共生体進化学専攻の教員、寺井洋平さん、学生の清古貴さん、(後列に)日本学術振興会 PD特別研究員仮屋園志帆さん

 総研大は1988(昭和63)年に開学し、翌1989年から学生を受け入れてきた。1995年に東京工業大学長津田キャンパスから湘南国際村に大学本部が移転、1997年に先導科学研究科を設置。進化学分野と、科学と社会分野で教員約20人、学生約30人が研究を重ね、多くの賞を受賞している。

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 生命共生体進化学専攻では年に2回、オープンキャンパスを行っている。教員や学生が研究分野やテーマなどを説明するほか、各研究室を回り、最先端の技術を見学もができる。

 天皇陛下の御即位20年に当たり、社会的に厳しい経済環境の中で励んでいる若手研究者を支援・奨励するために創設された「日本学術振興会 育志賞」を今年1月、サンゴの研究で同専攻初の受賞となった仮屋園志帆さん。「研究する環境も自分で整えながら面白い成果が出せたので受賞できたと思う。総研大はそういう環境つくりから押し付けがなく、学生の主体性を尊重してくれる」と他大学にはない良さを実感すると話す。オープンキャンパスには「大学院生ってどんな先輩たちなのか知りたくて来てみた。教員だけでなく、先輩の話も聞けて、研究者の世界を知ることができた」と振り返る。仮屋園さんは3月に卒業し、現在は日本学術振興会 PD特別研究員。

 ウミヘビの視覚の研究で6月に「日本進化学会」の「学生発表賞口頭発表最優秀賞」を受賞した清古貴さんは「都内の大学に通っていて、漠然と生物の研究がしたいと思い、研究機関のインターンなどを経験しているうちに進化の面白さにたどり着き、寺井先生の研究室で学びたいと総研大に決めた。ここはほかと違って教授の研究を一緒にやるのではなく、学生の取り組みたい研究を応援してくれる。オープンキャンパスでは研究している内容なども教えられる。遊ぼうと思っても周りは海と山で研究に没頭できる環境」と話し、「もう4年生なので、研究室の後輩が欲しい」と呼び掛けた。

 仮屋園さん、清古さんの指導教員、寺井洋平さんは「生物学者テオドシウス・ドブジャンスキーは『進化の視点なしでは、生物学において意味をなすものはない』という言葉を残しているが、日本では『進化学』を冠にしている大学はわずか。そういう意味でも、関心があれば、オープンキャンパスに来てみて欲しい。交通費や宿泊の支援もある」と、遠方からの参加者も歓迎という。

 時間は13時45分~19時45分。応募締め切りは1月3日。

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