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葉山町で奉祝実行委員会 「御用邸のある町」として改元行事を

第2回葉山町改元奉祝実行委員会の様子。町役場で

第2回葉山町改元奉祝実行委員会の様子。町役場で

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 葉山町役場で「改元奉祝実行委員会」(仮称)が12月18日に開催され、2019年の改元行事について話し合いが行われた。

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 同委員会は、町長、副町長をはじめ、青年会議所、観光協会、消防団、PTA連絡協議会などの団体の会長や漁業協同組合、農業協同組合の組合長、横浜銀行の支店長など25人のメンバーで構成されている。会長は商工会長、柳新一郎さん。

 葉山町は、「御用邸のある町」として、これまでも「愛子さま誕生お祝い」「清子(礼宮)内親王殿下御成婚」「昭和の日創設記念」「天皇陛下御即位20年」といった節目に記帳代の設置や記念植樹、式典、コンサートなどが行われてきた。

 来年は事前に改元が予定されているため、その時期に向けて行事を行う予定。記帳所の開設や写真の展示、記念碑の建立、記念コンサートの開催などの提案があり、今後、実施部会に分かれて検討していく。

 同町の御用邸は、1894(明治27)年に完工、1971(昭和46)年に焼失。1981(昭和56)年に再建された際には、海岸でお祝いの花火が打ち上げられ、ちょうちん行列が行われたという。

 1926(大正15)年12月、大正天皇が崩御され、御滞在中の皇太子・同妃両殿下(昭和天皇・皇后)が「践祚(せんそ)の儀」を行い、付属邸(現、葉山しおさい公園)で天皇の位を受け継ぎ昭和と改元されたため、「昭和改元の地」を記念して「践祚の碑」が建てられている。

 実行委員からは「葉山町民にとって御用邸はシンボルの一つであり、若い世代にも関心を持ってもらいたい」という声がある。

 山梨崇仁町長は「記念行事を行うことは行政としても町の皆さんとともに進めていきたいが、政教分離の考え方もあり、予算については税金以外のふるさと納税などから配分できるよう考慮したい。国内でも珍しい御用邸のある町のお祝いの気運を全国に向けても発信したい」と話す。

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