
京急「逗子・葉山駅」そばの老舗焼き肉店「恩生(ウンセン)」(逗子市逗子5、TEL046-871-3399)が近くに移転し、3月7日、10カ月ぶりに営業を再開した。
同駅は「京浜逗子駅」と「逗子海岸駅」が合併して1985(昭和60)年に「新逗子駅」になったが、同店は合併以前、約40年前、「逗子海岸駅」側すぐの場所に居酒屋「湘南亭」として、現店主の平本光男さんの両親が創業した。
「母が料理上手だった。チヂミをはじめ、今のメニューの多くは母から受け継いだ」と話す平本さんは1998(平成10)年ごろ、「恩生」の店名に変更し、焼き肉店を始める。「店名は、人の恩に恵まれることで生きていける、頂いた恩は大切に、ということで付けた。親がよく話していた」と振り返る。
移転先は元の店から2~3分の場所で、バス通り沿いに面し、新しい看板が目を引く。「店の広さはコンパクトになったが、一人で焼き肉を食べたい人にも対応できるようカウンター6席をしつらえた。他に、4人席3卓、2人席2卓を備える。
メニューはほぼ同じで、肉のほか、冷麺(1,210円)、ユッケジャンクッパ(1,100円)、チゲ(880円~)、チヂミ(770円~)などの注文が多いという。足長タコを唐辛子みそなどで炒めた「ナッチポックン」や肉の野菜包み「デジポッサム」(以上1,540円)など韓国料理店ならではのメニューも並べる。アルコールは福島県の酒造で米のみで生産されてい生マッコリ「虎」(ボトル3,000円)がお薦めだという。
平本さんは「焼き肉にこだわらず、こぢんまりとできる店を探していたが、多くの仲間から焼き肉店を続けてほしいと言われ、踏み切った。肉を焼かず一品料理だけを食べてもらってもいい。気軽に立ち寄ってもらえたら」と来店を呼びかける。
営業時間は17時~22時。水曜定休。