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逗子・小坪の養殖アカモク初出荷 藻場再生目指す

地元の「スーパースズキヤ駅前店」店頭に並んだ生食用アカモク

地元の「スーパースズキヤ駅前店」店頭に並んだ生食用アカモク

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 逗子湾の養殖アカモクが4月15日に初出荷され、地元「スーパースズキヤ駅前店」(逗子市逗子1)の鮮魚売り場に並んだ。

逗子湾で養殖されたアカモク

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 同市は小坪漁業協同組合や同市商工会、商工業者と2012(平成24)年からアカモクを地元の特産品にしようと取り組み、2014(平成26)年には商工会が「逗子発商品開発プロジェクト」を立ち上げたほど、5年ほど前までは天然のアカモクが良く収穫された。2月~3月に旬を迎え、地元スーパーでも販売していた。

 ところが3年前、ほぼ収穫ができなくなった。小坪漁業組合では2年前から養殖ワカメ用に組んだ縄いかだ(30メートル×40メートル)を利用し、神奈川県水産技術センターから種苗の提供を受け、養殖の試みを始めた。

 昨年12月、種苗を縄に付け準備。アカモクは気胞ができると浮いてしまうため、縄に石の重りを付けて沈ませる。成長に合わせ、沈める深さも変えていく。長いものは7メートルにも成長する。畑で野菜も育てている漁師の座間太一さんは「養殖は畑同様、手間暇がかかる。ただ養殖していた場所の近くでアオリイカ漁をする漁師から、アカモクに卵を産んでいるのか収穫量が増えたと言われた。天然のアカモクも少しずつ増えている。アカモク再生は藻場の再生で、それが漁場環境の再生にもつながるはず」と期待を込める。

 生育した3分の1だけを販売し、残りはそのまま海に残し、アカモクの藻場再生につなげる。今年販売する量は約20キロで、朝収穫して浜の窯(かま)でゆで、ミンチにして150グラムずつパック詰めをする。昼前、スーパーの店頭に約50パックが並んだ。価格は1パック473円。売り切れ次第終了。

 座間さんは「納豆を食べるように薬味を入れ、しょうゆで食べるのがいい。来年は出荷を1日だけでなく、増やすことができたら」と話す。

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