葉山在住の漫画家でイラストレーターのとげとげ。さんの連載コミックエッセイ「母ですが妻やめました」(KADOKAWA)が2月29日、電子書籍化された。
コミックエッセイ「母ですが妻やめました」のプロローグ(提供=KADOKAWA)
2021年9月、ウェブサイト「レタスクラブ」で連載を始めた漫画「夫ですが会社辞めました」(KADOKAWA)のシリーズ第2弾で、葉山で暮らし、同じ保育園に通う家族らが登場人物になっている。
第2弾の主人公は、やりたい仕事もなく、キャリアなど考えずに社会に出て結婚した5歳児の母親。子育てや家事よりも仕事や趣味を優先する夫にストレスがたまり、離婚を考えるようになる。
2児の母親で子育て中のとげとげ。さんは「子育てがあまりうまくいかず、駄目な母親だと嘆くこの主人公に共感するコメントが最も多く寄せられることもあり、彼女が少しずつでも前進し、成長していく様子を描きたかった」と話す。「実際、子育てをしていると幸せなことも多いが、責任感も必要だし、大変なことも少なくない。でも、できないことを乗り越える時に自分自身が成長したと思えるし、視野も広がる。この漫画を読んで、私だったらこうする、こう思う、と考えてもらえたら」とも。そして、「一人で心を閉ざさないで」と呼びかける。
価格は1,100円(Kindle版)。漫画風景画展を4月26日~28日、ギャラリーカフェ「aura hayama」(一色)で開催。漫画の舞台となった葉山の風景を展示するほか、27日にはワークショップ「イラストの描き方」も行う。