大東建託（本社＝東京都港区）が昨年12月20日に発表した「いい部屋ネット 住み続けたい街ランキング2023」で、葉山町が全国自治体の中で2022年に続き1位になった。

　2020年に集計を始めたランキングで全国47都道府県（対象自治体1891）居住の20歳以上の男女18万5549人にインターネット経由で質問した結果を集計した。

　葉山町は、同時に調査したランキング「街に愛着がある」でも2位、 「街に誇りがある」でも3位と高順位。2位の兵庫県芦屋市は昨年4位。「街に誇りがある」で2位、「住みここち」で3位。初ランクインで3位になったのは沖縄県中頭郡嘉手納町。昨年は累計回答数が50人未満でランキング集計対象外だった。「街に愛着がある」でも3位となった。

　ランキングの解説者で麗澤大学教授の宗健さんは「評価を偏差値で見ても、（葉山町が）唯一80台の高い評価を得ているのは富裕層の密度が高いせいだと言える。自分の暮らしたい暮らしができる余裕のある町なのでは」と話す。

　1月9日、山梨崇仁葉山町長は年頭記者会見で、同社から届いた1位の盾を前に喜びと緊張を述べた。「2年続けて1位という結果に身が引き締まる思い。駅もない不便な街にあえて住んで、幸せだと思ってもらえる自然環境の良さがあるのだろう。人の魅力、土地の魅力であり、行政も負けないよう、住み続けたいと思ってもらえるよう支援をしっかりしていきたい」

　「住み続けたい街ランキング」で逗子市は2022年＝14位、2023年＝9位だった。