葉山ホテル音羽ノ森(横須賀市秋谷)が1987(昭和62)年創業以来の大規模改修を終え、11月10日、リニューアルオープンした。
昨年3月から1年半のリニューアル工事を終え、20室だった部屋を15室に減らし、相模湾の目前という好立地を生かした全室オーシャンビューバスのあるスイートとした。2人がけのソファやベッドなどから刻一刻と変わる夕景を楽しむこともできる。
社長の與田有希子さんは「リニューアルにより大幅にグレードをアップした。ラグジュアリーなホテルが各地に誕生しているが、音羽ノ森は都心から1~2時間の場所で、雄大な景観を目前にゆっくりとくつろげ、極上の日常を楽しんでもらえる」と話す。
歴史ある装飾は大きく変えず、これまでのファンにも親しんでもらえるという。1987(昭和62)年、マイケル・ジャクソンが訪れた時にも対応した創業者、與田辛治さんは「夫婦で訪れた際、この素晴らしい景観に何かいい『気』を感じた。ここには民宿のような建物があり、交渉させてもらった。古き良きリゾートホテルの、心の触れ合いのあるおもてなしを残していきたい」と思いを込める。
リニューアルに伴いレストランは鉄板焼きとフレンチレストランになり、三浦半島の魚介や野菜、葉山牛などが味わえる。葉山のクラフトビール醸造所「ブリュースターズヨットクラブ葉山ブリューイング」とのコラボレーションで造ったオリジナルビールも新しく提供する。
現在、駐車場スペースや宿泊客の対応などを考慮し、レストランは宿泊客以外の利用ができないが、「地域との関りを大切にしたいため、今後は地元の皆さんの利用も考えていきたい」と有希子さん。
宿泊料金はスーペリアスイート(44平方メートル) 1泊大人2人利用時、夕朝食込み税込み1人5万9,937円~最も広いOTOWAスイート(106平方メートル)1人15万3,938円。新設した駐車場直結のドッグフレンドリースイート(80平方メートル)は1人9万5,942円~。