逗子市と戸田建設が共同で運用しているワーケーション施設「ON/OFFice ZUSHI」(逗子市逗子5)が夏休み限定で、「親子でワーケーション」を行っている。
7月に開催された「親子でワーケーション」の企画、砂絵に取り組む小学生
2020年7月、地方創生・働き方改革の一環として「地方連携型ワーケーション」の実証実験を同市と取り組み始めた戸田建設は市所有の逗子会館(同)の一部をテレワークが可能なオフイスにリノベーションした。当初は1日1社貸し切りという利用形態だったが、昨年11月からドロップインも可能になり、市民も個人で利用できるようにした。
コロナ禍のような規制もなくなったことで「広く利用してもらえるきっかけになれば」と、夏休み企画として「親子でワーケーション」を7月に始めた。保護者がワーク利用している間、スタッフが子どもの宿題のサポートをしたり、地域で活動する講師がワークショップを開いたりする。15時からは逗子海岸に設置した海上遊具「ウオーターパーク」で遊んでもらう。
今月も18日、24日、25日の参加者を募集している。18日は逗子・小坪在住の海藻博士・高橋昭善さんによる逗子の海藻を使ったワークショップ、24日は逗子で獲れるアカモクを使ったおやつ作り、25日は市民クラブ「逗子竹部」による竹を使った工作を行う。参加費は2,000円。その間、保護者が利用するドロップイン利用料は1,000円(13時~15時)。
当日、同施設は9時~17時にオープンしており、ワークショップの時間以外は自由に利用時間を決められる。
企画を担当する戸田建設国内投資推進部の加反達也さんは「コロナ禍前はワーケーションというとリゾートに宿泊するイメージだったと思うが、今は通勤せずに自宅で仕事をする人が増え、気分転換を兼ねて近くのコワーキングスペースを利用する人が多くなった。逗子は都心からも近く、交通の便がいい。海や山で遊ぶことも簡単にできる」と話す。
9月以降もワーケーション推進日として9月26日、10月10日・24日にマリンレジャーや地元の人との交流会などを企画している。加反さんは「逗子は若い世代の移住者も多い。実際に仕事をして町の人と交流することでもっと逗子の魅力を知ってもらえるはず。この実証実験の機会にぜひ」と参加を呼びかける。