葉山の屋台型移動販売「コニーのチョコバナナ」が7月30日で1周年を迎えた。
顔や帽子を付けて表情豊かなチョコバナナを販売する店主の小西毅さんは昨年、60歳で定年を迎えた。「セカンドステージで何かやりたいと思っていた時に、地元町内会の祭りで子どもが喜びそうなことを考えて、チョコバナナをやったら喜ばれたので、はまってしまった」と話す。
本職は飲食とは無縁だが、凝り性の性格が功を奏し、独学で屋台を展開できるまでになったという。「屋台も手作りで、コーティングの方法も2種類のチョコレートの配合など試作を重ねた。出店する日は朝4時に市場に行き、できるだけ新鮮なバナナを仕入れる」と小西さん。
イベントに出店すると100本ほどを販売する。「屋台はお客さんとの会話にライブ感があって楽しい。子どもだけでなく、年配の男性にきなこはどうだろうと提案いただいたことも」と笑顔で話す小西さんは「保育園から夏祭り用に230本を依頼され、並んだチョコバナナを見て、園児より、先生のテンションが上がっていた」とも。
同店のもう一つの特徴は黒板に絵を描くチョークアート。たまたま黒板をもらったので見よう見まねで始めたという。「これも凝り性のおかげではまり、映えるような看板やチョコバナナに合わせた羽などを描いている」と小西さん。バナナの語呂合わせで「87歳まで続けたい」という。
8月の出店予定は、19日=日産プリンス藤沢店「フリーマーケット」、20日=横須賀市汐入の「美・フリーマーケット」。