逗子の私設科学館「LiCa・HOUSe 理科ハウス」(逗子市池子2)が8月2日、夏休みに4日間開催する「サイエンスフェスティバル」の初日を迎えた。
レゴがコマをつくる!?~プログラムって何?~の紹介をする高校生
科学工作や実験を体験することができる同イベントは2008(平成20)年に開館した翌年に始めた夏休み恒例企画で、中学・高校の科学部などが主に小学生向けに開催している。2019(平成31)年のリニューアル後は、対象が中高校生以上になったため通常は入館できない小学生が楽しみに参加している。
初日は神奈川県立横浜栄高校のサイエンス部が担当して、ブラックライト実験やレゴブロックを使ったプログラミング、糸電話などを紹介。スライム作りには20人ほどの親子が参加し、ホウ砂がなぜ固まるか、塩を入れるとどうなるかなどの説明を真剣に聞いた。
次回8日・9日は、初回から参加している鎌倉学園中学・高校科学部が、20日は首都圏近郊の市民でつくるサイエンスボランティアサークル「博物倶楽部」が初めて担当する。
森裕美子館長は「生徒の工作や実験は私たちが日頃行っているものとは違うので、私たちも楽しみ。生徒たちもここに来て面白いと思った展示を持ち帰ってくれることもある。今日、栄高校が展示しているピタゴラスイッチもその一つ。お互い情報交換の場にもなっている」と話し、「生徒たちは発表することで、校内ではできない勉強の場にもなっている」とも。
この日、プログラミングを発表していた生徒は「実際に小学生に説明することが難しいと分かった。1年生でも分かるような説明を急きょ、紙に書いて貼ってみた」と頭をかく。
イベント開催時間は13時~17時。入館料は大人300円、高校生以下無料(小学4年生以下は保護者同伴)。