葉山フォトクラブの写真展が6月15日、葉山町立図書館(葉山町堀内)2階のホールで始まった。
約25年続いた「葉山写真塾」が2020年1月に解散後、継続したい会員が集まり、翌月発足させた同クラブは年に一度、展示会を開催。2度目となる今年は鉄道の写真を撮ることを楽しむ「撮り鉄」の男性など3人の新メンバーが加わった。
11人の会員が5~6作品を自ら選んで展示。昨年9月に加入した平塚和夫さんは「別の趣味を楽しんでいたが、5年前、入院した海岸に面した病室の窓から富士山を眺めているうちに写真を撮ってみようと思ってカメラを始めた」と話す。「ずっと狙っている時より、もう帰ろうかなとカメラをしまおうとする頃にシャッターチャンスが来る」とも。
定年を機に夫の趣味だったカメラを始めて約20年という蛭子とみよさんは「最初は夫と一緒に日本中あちこちに行って写真を撮った。コロナ禍で旅行ができなくなってみると、足元(葉山)に撮りたくなるような被写体があることに気づいた。カメラはきれいな景色や美しいものを探すいい趣味」と笑顔を見せる。
高校生の頃にカメラを始めた荒井浩さんは「構図と光と影を大事に撮影している」という。「うしろ姿」という写題の作品は東京スカイツリーの影が映し出されている。写真展の案内はがきに採用された作品「光の帝国」は横浜にある建物が闇の中にたたずんでいる。
代表の最上哲さんは「無事に全員の作品を展示できてほっとしている。選んだ写真にどういう題名を付けるかと皆さんが頭をひねっていた。何歳でも始められるので仲間を増やしたい」と呼びかける。
開催時間は10時~17時(最終日は16時まで)。今月18日まで。