カフェバー「カフェバーる はらや」(葉山町長柄、TEL 046-897-5315)が5月3日、葉山にオープンした。
場所は店主・原敬太さんが生まれ育った長柄の住宅街の一角で、葉桜団地に通じる坂の途中。隣の洋食店「夕凪亭」は、原さんの叔父が経営していた喫茶「珈師部(かじべ)」のケーキなどを製造していた場所だったという。
ビデオエンジニアとして約30年、映像の世界にいた原さんは昨年退職し、6年前に建てた自宅の一部を改装。イタリア製のエスプレッソマシンを購入し、バリスタの技術を都内まで習得しに通った。「教えてもらっていた間に、先生がコンクールで日本一のバリスタに選ばれたので、日本一のバリスタに習ったことになる」と原さんは笑顔を見せる。
カフェのドリンクメニューはエスプレッソ(450円)、カフェラッテ(650円)、キャラメルマキアート(700円)、ダージリン(650円)、マサラチャイラッテ(700円)、クラフトコーラ(900円)などを用意。
ランチは、スパイスを研究している整体師で妻の陽子さんが作るバターチキンカレー。水を一滴も使わず、スパイスに漬け込んだ鶏肉が特徴。季節の野菜とスパイスで作る付け合わせを数種類添える。現在はランチ限定10食。
陽子さんは「結婚したばかりのころ、葉山に来ると、この辺の人たちが皆さんで餅つきをしていたことなど思い出す。またそうした楽しいコミュニティーがこの店でも生まれたら」と期待を込める。陽子さんの整体は同じ建物の中で行っているため、整体を終えた人がカフェに立ち寄り談笑していく姿もあるという。
夜はバーとなり、クラフトビール、日本酒、焼酎、ウイスキー、ワインと共に、「本日の小皿料理」(300円~)、漬物盛り合わせ(600円)、燻製(くんせい)セット(850円)などのつまみをそろえる。
原さんは「この長柄の辺りには夜、お酒を楽しむ場所がないので、そういう店があればいいなと思って始めた。夕食の後、『寝る前に一杯飲みたくて』言って来るお客さまもいる。コーヒーでもお酒でも気兼ねなく立ち寄ってもらえたら」と呼びかける。
営業時間は11時~15時、18時~22時(土曜・日曜は11時~19時)。月曜・火曜と第3土曜定休。