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逗子の個人塾がフリースペース・保護者向けカフェ 茶室を改装した教室で

(左から)講師の中田まり子さん、オーナー兼英会話講師の東延枝さん、母親の「しゃべり場」担当の鈴木ひろみさん。茶室をリノベーションした塾前で

(左から)講師の中田まり子さん、オーナー兼英会話講師の東延枝さん、母親の「しゃべり場」担当の鈴木ひろみさん。茶室をリノベーションした塾前で

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 逗子小学校そばの住宅街にある個人塾「Terako-ya寺子屋」(逗子市逗子4)が4月、学習支援や英会話に加え、不登校の児童生徒のためのフリースクールや保護者向けのカフェ「しゃべり場」を始めた。

「Terako-ya 寺子屋」の入り口

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 教室は、オーナー兼英会話講師の東延枝さんの祖母が20~30年前、母屋に建て増しをした茶室をリノベーションした一室。祖父が建てた家の庭に面し、庭にはさまざまな樹木が植えられている。この家で生まれ育った東さんは「お茶の師範だった祖母がここを活用できなくなった後、何かできないかと考え、英語塾からスタートした」と振り返る。イギリスで就職し、在住16年のキャリアを踏まえ、「小学生から70代まで一人一人のニーズに合わせ教えている。ただ勉強を教えるだけでなく、楽しく、コミュニケーションのできる生きた英語を学んでもらえるのがモットー」と力を込める。

 英会話の生徒だった中田まり子さんは東さんの教育方針に共感し、学習療法士や認定心理士の資格、個別塾や私立高校でのサポートティーチャーなどの経験から昨年、小中学生の学習支援を始めた。

 横浜で思春期の子どもを持つ母親が集うサークル「10代子育て塾」や学童、幼稚園などで活動し、延べ1000人ほどの母親の本音を聞いてきたという鈴木ひろみさんは4月から、学校に行けない子どもたちのオープンルームや、その保護者が集う親カフェ「しゃべり場」を受け持つ。「学校には行けないが、友達とは遊びたいという子どももいる。にぎやかに遊びたい子どももいれば、静かにしていたい子どももいる。寺子屋は小さなスペース故に広い場所は苦手、ゆっくり本でも読んでいたいというような子どもに合っていると思う」と話し、「コロナ禍もあり、保護者同士が話すことも減ってしまった。ここに来て、ただただ話をしていってもらえたら」と呼びかける。

 東さんは「小さなスペースだが、大工がきちんと茶室として建てたため、天井など日本家屋のゆっくりとした雰囲気が残っている。地域に開かれた場所として地域の皆さんに貢献できるようにしていきたい」と話す。

 親カフェ「しゃべり場」は第3火曜10時30分~12時30分に開催。参加無料。予約不要。小中学生対象のオープンルームは金曜の10時~12時30分、12時30分~15時に開催。参加費は2,000円。「お勉強サポートクラス」は水曜9時~12時。1コマ(1時間)の料金は、小学生=2,500円、中学生=2,900円。

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