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不登校のための支援場所など掲載 「平日昼間の多様な学び場まっぷ逗子・葉山」完成

(左から)プロジェクトの共同代表、「CoCoLoの会」の吉原千草さんと「ここだね」の深沢直子さん

(左から)プロジェクトの共同代表、「CoCoLoの会」の吉原千草さんと「ここだね」の深沢直子さん

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 「子どものための平日昼間の多様な学び場&居場所まっぷ逗子・葉山」の改訂版が完成し、7月10日に配布が始まった。制作は不登校などの子どもに学校以外の居場所を作ったり、家族のサポートをしたりする団体などが集まって立ち上げた「多様な学び場&居場所まっぷ 逗子・葉山 制作委員会」。

完成した『子どものための平日昼間の多様な学び場&居場所まっぷ逗子・葉山』

 マップは小・中学生が学校以外に通える場所14カ所と保護者が相談したり話し合える団体4つ、相談室1カ所が掲載されている。

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 初版は2017(平成29)年6月に発行された。きっかけは同プロジェクト代表の一人、「CoCoLoの会」(逗子市沼間)の吉原千草さん。学習支援や課外活動、不登校の学習サポートを行っている。「ある女性から中学生になった孫が学校に行かれなくなって、どうしていいか分からないと相談された。相談できる窓口が地域にあることを知ってもらえるものが必要だと感じて、フリースクール『ここだね』(逗子市新宿)を運営している深沢さんに相談した」と振り返る。

 吉原さんは2005(平成17)年に逗子に越してきた。学習塾に勤めていた経験を生かして、3人集まれば勉強を教えるというスタイルで、場所を特定せず活動していた。「1人も知り合いがいない土地だったが、だんだん人脈ができて3年前に現在の場所を貸していただけた。学習支援から始まったが、今は子どものやりたいことを尊重している。地域の大人にも来てもらって一緒にゲームをしたりイベントを手伝ってもらったりしている」という。

 マップの初版は逗子市市民協働課の協力があり、市民活動支援補助金を利用し、クラウドファンディングなどで寄付金を集めて小学生全員に配布した。「民間、学校、行政が三位一体で不登校支援を行うのは、全国でも例がないことだった」と吉原さん。

 「初版を発行してから学校との連携や団体同士の横のつながりも深まった。この2年間で子どもたちを見守る環境は良い方向に動いていると思う。今、そのことで悩んでいる人ではなくても、学校以外に、いろいろな場所があることを知っていてもらえたら誰かが困っている時に教えてあげることもできる」と深沢さん。

 改訂版は対象地域を葉山まで広げ、掲載団体も5カ所増えた。逗子市の緊急財政対策で補助金制度は無くなったが、5日間のクラウドファンディングで目標額5万円を超える12万6,500円が集まり、5000部が9日に納品された。

 吉原さんは「子どもの自死が一番多い月が夏休み明けの9月と言われている。夏休み前に完成させたくて急いだ。今回はまず学校の先生や教育関係者にきちんと知っていただき、必要な家庭に届くようお願いした。また地域の皆さんにも知っていただきたいと思い、カフェや子どもがよく集まる場所などにも置いてもらえたらと」と話す。

 問い合わせは「CoCoLoの会」「ここだね相談室」まで。

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