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葉山アマモ協議会が「Jブルークレジット」発行認可取得 藻場再生・海藻養殖事業で

葉山アマモ協議会のメンバーが藻場再生に取り組む様子(提供=葉山アマモ協議会)

葉山アマモ協議会のメンバーが藻場再生に取り組む様子(提供=葉山アマモ協議会)

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 葉山アマモ協議会が11月21日、「葉山町の多様な主体が連携した海の森づくり活動」によるブルーカーボン創出に対して「Jブルークレジット」の発行を認可され、12月26日、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(以下、JBE)が発表した。

カジメ藻場の保全活動(提供=葉山アマモ協議会)

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 2009(平成21)年10月、国連環境計画の報告書内で命名された「ブルーカーボン」は、藻場・浅場などの海洋生態系に取り込まれた炭素のことを指し、吸収源対策の新しい選択肢として知られる。

 葉山アマモ協議会は、地域の漁業者、学校、ダイバー、企業が連携を図ることで持続的な漁業生産、学校での教育啓発、藻場再生の研究開発、地域経済などの循環的効果を狙う活動を展開している。

 葉山町漁業協同組合、葉山町立一色小学校、ダイビングショップナナ、鹿島建設で構成する同協議会は2006(平成18)年から町内の藻場の再生と保全、教育活動などを始め、再生したカジメ、天然ワカメ、養殖ワカメを対象にブルーカーボン46.6トンCO2/年の創出を行ってきた。同事業に対し今回、JBEから「Jブルークレジット」の発行認可を受けた。同協議会メンバーの山木克則さんによると、海藻養殖事業に対するJブルーカーボンクレジット認可は全国初事例という。

 同クレジットの当初保有者は葉山町漁業協同組合となり、クレジット販売はJBEが担当する。山木さんは「クレジットの販売利益はすべて藻場の保全活動に活用する。クレジットを購入した企業・団体は自社の脱炭素化活動につながり、保全活動や藻場の見学会などに参加してもらえる。啓発活動を強化し、船から水中ドローン、ダイビングやシュノーケルにより海中を観察したり、海藻の収穫体験や食のイベントを開催したりする予定」と話す。

 公募対象のクレジット総量は46.6トンCO2/年で、譲渡するクレジットは購入者の申し込み口数に応じ算出する。購入申し込み金額は1口=11万円。クレジット販売は12月28日~2023年1月27日(申し込み多数の場合受付終了)。

 山木さんは「脱炭素化社会の実現に向け、企業や団体はJブルークレジットを購入し、自社の排出削減につなげ、地域の保全活動支援に貢献できる。発行を認可されたことで多くの企業が葉山での私たちの活動に関心を持ってもらえたら」と期待を寄せる。

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