葉山町立一色小学校1年の梶武蔵さんが7月12日、山梨崇仁葉山町長を訪問し、カラテドリームフェスティバル2018国際大会の全日本小学生空手道選手権で準優勝したことを報告した。
(左から)師範の川原奈穂樹さん、母親の梶久美さん、武蔵さん、山梨崇仁町長、﨤町和久教育長
日本で一番大きなフルコンタクト空手の大会という同大会。6月23日・24日に東京体育館(東京都)で開催し、約2500人が参加した。
梶さんは、組手競技の小学1年生男子軽量級に出場し、準優勝となった。全国から都道府県のチャンピオン級が約30人エントリー。梶さんは昨年、幼年の部で優勝していたため、決勝で負けた対戦相手から「1年間、武蔵君を倒すために頑張ってきた」と言われ、今年も決勝戦で当たり、試合は優勢だったが、ポイントを取られ、敗戦。母親の久美さんは「武蔵は負けた後、あしたのジョーのように、真っ白になってしまったかと思えるほど、動くことができなかった」と振り返る。
決勝で負けた相手が出る九州大会に参加したいと母親に言うほど、悔しさが残っている。
決勝戦までに3回勝った梶さんに、町長が「1回は負けたけれど、3回勝ったときはうれしかった?」と聞くと、「うれしくなかった」と答えた。所属している新極真会川崎東湘南支部逗子道場師範の川原奈穂樹さんによると「本当は、優勝ではないので本人は報告に来たくなかったほど、負けん気が強い。今までは練習した分、勝てたけれど、もうレベルが上がって、勝つための練習をしている。技術より内面を鍛える時期にきている。1年生としては面白くない、それでも彼は素直に毎日、練習している」という。
久美さんは「武蔵は、2歳のころ、ウルトラマンが好きで、海に向かって『強くなりたい』と叫んでいた。それで3歳から空手を始めた。今は、先生の言うことを分かやすく伝えることが私の役目」と話す。梶さんにほかの人よりできることは何かと質問すると「動くスピード」と答えた。
報告会の最後に蹴りのポーズを披露した梶くんに、小学2年から中学1年まで空手を経験していた山梨町長も「決まってる。来年も報告に来てほしい」とたたえた。