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「逗子スペインまつり」市民の手で再開 東京五輪2020ホストタウンのレガシー

スペインまつり実行委員会副実行委員長の荒木沙実さん(左端)と実行委員長の龍村恭子さん(右端)、「中庭カフェ」主催者の川村耕士さん(中央)

スペインまつり実行委員会副実行委員長の荒木沙実さん(左端)と実行委員長の龍村恭子さん(右端)、「中庭カフェ」主催者の川村耕士さん(中央)

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 「Feria (フェリア)Zushi スペインまつり」が11月12日、逗子文化プラザ市民交流センターとフェスティバルパークで開催される。

「Feria (フェリア)Zushi スペインまつり」の案内

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 逗子市は2018(平成30)年から東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、ホストタウンとして登録。事前キャンプを受け入れ、2019(平成31)年には市民とスペインチームとの交流会を行い、2021年、大会開催時には本番前の準備期間にスタッフ・選手が数日滞在した。

 2020年2月には、ホストタウンとして市民にもっとスペインのことを見て、聞いて、体験して、食べて、知ってもらおうと「スペインまつり」を開催した。第2回はコロナ禍のためオンライン開催となり、交流は中止した。逗子市オリンピック・パラリンピック担当者の川嶋名津子さんは「スペインチームと交流する際のサポーターとしてボランティアを募集し、約200人に登録いただいたが、コロナまん延後は出番がないまま、今年3月解散となった。そのお知らせの中に、市の手は離れるが、ホストタウンを通じて生まれたレガシーを未来につなげていくためにスペインまつりを継いでくれる人を募集した」と話す。

 新たにスタートしたボランティア約10人でスペインまつり実行委員会を立ち上げた。実行委員長の龍村恭子さんは「18歳からフラメンコを始め、スペインが好きということもあり、スペインまつりをリスタートしたいと思った。スペインやダンスに関心を持ってくれる市民が増えたらうれしい」と話す。

 副実行委員長の荒木沙実さんは「講演会でスペインを深く知ってもらい、ダンスのステージでは肌で感じてほしい」と話す。スペイン語講師で書籍「女ドン・キホーテスペインをゆけ!」著者の山田るりこさんの講演会は、第1部「スペイン旅行が初めての方向けに見どころを紹介」(10時30分~12時)、第2部「巡礼の道で有名なガリシア地方の歴史や建築、食文化を掘り下げる」(13時30分~15時)を展開する。入場料は各回500円。事前予約制。

 野外ステージでは、「Espacio(エスパシオ)フラメンコ教室」「chiquillas de charito(チキージャス デ チャリート)」「Las Monas(ラス モナス)」「樋口晴美とアルバ・デ・アンダルシア」の4チームがフラメンコを披露する(12時~15時)。フラメンコ衣装を借りて撮影できるコーナーや、オリジナル缶バッチを作るコーナーも設ける。

 川嶋さんは「オリ・パラの際に計画したことのほとんどができないままに終わった。スペインまつりを市民の皆さんの手で続けてもらえることになってよかった」と笑顔を見せる。

 フェスティバルパークでは、マルシェイベント「中庭カフェ」も同時開催(10時~16時)する。

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