逗子・小坪漁港で養殖2年目となる「海ぶどう」の出荷が昨年より1カ月早く8月5日に始まった。
同養殖事業は小坪漁業協同組合員や地元企業などで構成する食品製造卸業「こつぼ」(逗子市小坪4)が「キャベツウニ」の養殖を終える7月以降、空いた水槽を活用したいと始めた。
昨年の経験を生かし、「キャベツウニ」で使う深い水槽は摘み取った後の養生用に利用し、改めて浅い水槽(6メートル×7メートル)をブロックで作った。苗は昨年の倍を購入し、2枚の四角い網(50センチ×80センチ)で作る苗床も増やした。
養殖を手がける漁師の座間太一さんは「昨年より海水温も気温も高いせいか、育ちが早く、粒も大きい。苗床への挟み方も、苗へのストレスを与える加減が分かってきたので順調」と笑顔を見せる。
8月7日には地元で開催された「東逗子朝市」で販売した。9月に予定されている「逗子沖縄まつり」や「逗子みやげまつり」などでも販売予定。
昨年同様、スーパーマーケットスズキヤ駅前店(逗子市逗子1)の鮮魚売り場前には8月8日、「小坪産 海ぶどう」の札と共に並んだ。「昨年は予想より長く11月まで販売できた。今年もその予定だが、やはり暑い時期の方が食感がいいと思う。購入したらくれぐれも冷蔵庫に入れず、氷水でさっと洗って味わってほしい」と座間さん。