アウトリガーカヌーのレース「HAYAMA HOE(ホエ) 2022」が7月5日、大浜海岸(葉山町)で開催された。主催は葉山のアウトリガーカヌークラブ「Ocean Va'a(オーシャン ヴァア)Hayama」。
昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりとなった同大会には、過去最多という55チームの小学生から大人まで約500人がエントリーし、19艇のカヌー(Va'a=ヴァア)が浜に並んだ。コース距離3キロと8キロのレースには、1チーム6人が、ビギナー、子ども、男性、女性、混合などに分かれて参加した。
同クラブ代表のケニー金子さんによると、ポリネシアの島々(ハワイ、タヒチなど)で古代から受け継がれている伝統的なヴァアの文化と精神を学び、同じように海に囲まれた日本に伝えるためにクラブを設立したという。金子さんは「この大会では、レースの勝ち負けだけを目的にするのではなく、子どもから大人まで一緒になって、自然と共に生きるポリネシアの文化や精神も知ってもらいたいと」と話す。
レースの前にはハワイに伝わるフラダンスや儀式の一つ、カヌーHAKA(ハカ)が披露された。
金子さんは「葉山はカヌーなどパドリングするスポーツにとって波の穏やかさなどがとてもいい。コロナでスポーツを我慢していた人たちがやっと大会に参加できるということでたくさんの人が参加してくれたと思う。トライしてみたい人は気軽に体験会に来てほしい」と呼びかける。