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葉山に木製カヌー&シーカヤック工房 手作りしたら一色海岸で海上散歩

(左)梅原雅士さんの「八千代 木製カヤック工房」の生徒だった(右)原田幹寿さん。「好日葉山工房」の前で

(左)梅原雅士さんの「八千代 木製カヤック工房」の生徒だった(右)原田幹寿さん。「好日葉山工房」の前で

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 木製カヌー&シーカヤック工房「好日葉山工房」(葉山町下山口、TEL 070-2233-9012)が2月1日、葉山御用邸前のビル1階にオープンした。

工房内には完成品がいくつもある

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 工房を始めたのは、近くの高台で2012(平成24)年、「八千代 木製カヤック工房」を作った梅原雅士さんと、その工房に通っていた生徒、原田幹寿さん。横浜でカヤックのインストラクターなどをしていた梅原さんは「22歳から造園業の仕事をしているせいか、物を造ることに抵抗はなく、カヤックを自分で作ってみたくなって葉山で始めた。日本語の造り方の本はほとんどないが、設計図や写真をみればだいたい分かった」と話す。

 10年程前、葉山に移住してきて、初めてカヤックに出合った原田さんは「会社員だったので最初は週末ごとに造っていた。昨年、退職した頃、梅原さんの工房を別の場所に移すことになり、場所を探すことから一緒に始めてみようと思った。カヤックを楽しむ人が多いこの辺りでも木製の物は100艇に1艇ほど。オリジナル性が高い」と笑顔を見せる。

 オープンして間もないが、近くに住む人や週末に葉山に遊びに来る人などからすでに作りたいという申し込みがあるという。フォームを決めて、ベニヤ材で型を作り、細く切った杉を張り合わせていく。最後に磨き上げて、椅子や装飾を施す。標準タイプは30日~40日で仕上がる。

 「規制の多い陸と違って海は自由。カヌーは身をくるんだ乗り心地で水上を漂う感覚がたまらない。木製とそうでないカヌーの乗り心地はまったく違う。工房の前の御用邸の向こうには一色海岸がある。裕次郎灯台や江の島、富士山を見ながら楽しめる」と梅原さん。

 原田さんは「工房にはアウトリガーカヌーやスタンドアップパドルなどの完成品もあるので気軽に見に来ていただきたい。暖かい季節になったらカヤックでツアーを企画したい」と話す。

 標準タイプのカヤックを自主製作した場合の料金は20万円~。受注価格は35万円。

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