逗子市内を流れる田越川の一斉清掃が5月29日、行われた。
各集積場所から集めたごみを前に、実行委員メンバーや逗子市商工会青年部の部員ら
年に1一度、市民グループ「田越川一斉清掃実行委員会」が市民に呼びかけて行ってきた事業。今年で15回目を迎えた。川を管轄する神奈川県や逗子市の職員も協力している。
当日は約350人が参加。干潮時間に合わせて川の上流中流域・下流域・河口域の3エリアに分かれて約1時間清掃を行った。河口域にはライフガードやマリンスポーツ関連のグループや事業者らが、ほか2エリアは、市内中学校や企業、団体のグループや家族連れが、それぞれ清掃した。集積場所からのごみ運搬は逗子市商工会青年部員が軽トラック3台を借りて手伝った。
昨年は5年ぶりに河口の清掃をしたことからワイヤ類だけで重さ480キロに及ぶごみを回収したが、重量のある大物は今年、エンジン1つが目立つ程度だった。
参加した桐ケ谷覚市長は「当初は自転車もよく落ちていたが、そういうこともなくなった。昨年は回収のトラックのヘリまでごみでいっぱいだったが、今年は半分以下に見える」と笑顔を見せた。「子どもたちが楽しんで参加している様子をみると、この清掃経験があれば川へごみを捨てることも自然としなくなるはず」とも。
「毎日見ている川だが、底に降りるのは年に1度のこの日だけで、子どもも楽しみにしている。魚など生き物にも触れられるし、貴重な経験」と小学生を連れて参加した母親。「本当に今年はごみが少なかった。逗子は海岸清掃などの呼びかけもよくあるので、市民の意識が変わってきているのかもしれない」と話していた。