神奈川県警察拳銃射撃競技大会が4月28日、県警察射撃場(横浜市栄区)で行われ、男性警察官の部で、逗子署の古田伸警部補が2位に輝いた。警察署別では逗子署が3位となった。
神奈川県警察拳銃射撃競技大会男性警察官の部で1位に輝いた小杉宗谷巡査部長
現在、逗子警察署逗子ハイランド駐在所に勤務し、逗子・葉山近隣の山岳パトロール隊の一員でもある古田警部補は似顔絵や北京語も得意。「何が仕事に役立つか分からない。ギターが拳銃競技に役立つとは思わなかった。もし警察官になりたいと思う子どもたちがいたら、今、自分が取り組んでいることに一生懸命になることが大切と伝えたい」と話す。
同大会1位は鎌倉署の小杉宗谷巡査部長で、鎌倉署は団体の部(C組18署出場)でも1位に。168人が参加した拳銃射撃競技は3種類の撃ち方で5発ずつ10点満点の的を狙う。小杉巡査部長は150点満点中147点、古田警部補は146点だった。
古田警部補は「1点の差は、悔しさより1点の重みを強く感じた。今回は1カ月前から訓練に集中できたことが好成績につながったと思う。大学時代に一生懸命打ち込んだアコースティックギターで大きな大会に出たが、その時に培った集中力と指先の細かな動きが今につながっているのかも」と笑顔を見せる。
白バイ隊員として箱根駅伝の先導や警衛警護などを務めてきた小杉巡査部長は「県の4つの術科大会(逮捕術・柔剣道・駅伝・拳銃)のうち、鎌倉警察署は拳銃の優勝だけがなく、優勝旗を持ち帰るよう大きな期待が懸かっていた。署のチーム力を知ってもらい、市民の安心感につながれば」と話し、「北京オリンピックに出場した松田知幸さんは神奈川県警の警察官。拳銃競技の訓練からライフル射撃競技で世界の舞台へ行くこともできる」とも。