第30回葉山芸術祭が4月23日、葉山町を中心に逗子市・横須賀市・鎌倉市各所で始まった。
ミヤジシンゴさんのHayama PhotoAction作品。森山神社境内に
アーティストが展覧会やワークショップなど小さなアートプロジェクトを自主的に開催する参加型企画をメインにした同イベント。約70の企画を展開する。
新型コロナウイルス感染拡大を考慮して2020年は中止、2021年はオンライン中心となり、平常開催は2年ぶりとなる。開催初日の4月23日、メイン会場の一つ、森山神社境内(葉山町一色)で開かれた「青空アート市 パート1」にはクラフト関連や飲食を提供するブースが並んだ。同芸術祭実行委員で立ち上げメンバーの1人、朝山正和さんは「町との共催なので、コロナ禍でもイベント開催OKの町の条件をクリアしていなければ開催できない。密にならないよう気を付けながら、こうして通常に戻れることを実感している。今年は若いスタッフも仲間に加わってくれた」と笑顔を見せる。葉山に移住して約1年という梶本雄一さんは「朝山さんの海の家の魅力にひかれて話を聞くうちに、芸術祭のこれまでの歴史や思いを知り、仲間と加わった。国内外あちこちで活動してきたが、葉山もこのイベントも本当に魅力的」と話す。「青空アート市 パート2」は5月14日・15日に開催する。
実行委員会主催企画のテーマ「ありがとう」を表現する「Hayama PhotoAction」。これまで継続的に葉山芸術祭に参加してきた地元葉山の写真家3人、佐藤正治さん・ミヤジシンゴさん・ブルース・オズボーンさんとその友人で造形作家の菱沼良樹さんが屋外展示を企画した。
同イベントの紹介冊子は「葉山芸術祭」ホームページでダウンロードできる。5月15日まで。