まちづくりセミナー「みんなで考えよう~気候変動とカーボンニュートラル2030/2050 脱炭素へ向けた逗子の新しいまちづくり~」が4月23日、逗子文化プラザ市民交流センター(逗子市逗子4)とZOOMを使ったオンラインで行われる。主催は市民団体「ゼロエミッション逗子」。
逗子市は1月、「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、脱炭素社会の実現を目指す」政府宣言を基に、「カーボンニュートラル2050」宣言を行った。同セミナーは宣言に基づく取り組みの一環として企画した。
同団体の長坂寿久さん(元拓殖大学国際学部教授)は昨年9月、「逗子の文化をつなぎ広め深める会」の発行するニュースレターで「地球と世界が気候変動によって緊急事態に直面し、近隣の市町をはじめ、全国の自治体で気候非常事態宣言を決議したり、ゼロカーボンシティ宣言をしたりする中、逗子市は取り組みがない。ゼロ・ウエストへの取り組みや海岸や河川の清掃や自然保護など市民活動は積極的なのに」と寄稿した。その文章を読み、長坂さんにコンタクトを取った半田志野さんは人権や災害などの課題に取り組む団体の事務局から離れた後、気候変動にちょうど目を向けていた。
長坂さんと半田さんは市内の環境関係団体を訪ね、話を聞いて歩き、市にも働きかけた。同じ思いの川野日与子さんなど20代30代の仲間が集まり、「ゼロエミッション逗子」が、Z世代と呼ばれる25歳以下が集まって、「ZZZ(ゼット)」(逗子のZ、Z世代のZ、ゼロエミッショのZ)が同時に誕生し、ゼロエミッションについて一緒に活動することになった。セミナーはその活動の第一歩という。
セミナー当日は、全国の地方自治体で「脱炭素」への道筋を、具体的な分析データを元に提案してきた産業技術総合研究所主任研究員、歌川学さんの講演と、硫黄島在住の環境学博士、大岩根尚さんの活動報告などを展開する。
長坂さんは「工場や企業が少ない逗子は、その多くを家庭からの排出が占めている。行政と市民と事業者が一体となって取り組む必要がある。そのためには正しい知識を持ち、具体的なアクションにつなげたい」と話す。
開催時間は14時~16時30分。参加無料。申し込みは、メールとオンラインシステム「Peatix」で受け付ける。