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逗子の中学高校の社会科教師が韓日翻訳2冊目 ユーチューバー・シュットゥの著書

韓日翻訳した2冊の本を手にする村山哲也先生

韓日翻訳した2冊の本を手にする村山哲也先生

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 逗子開成中学高校(逗子市新宿2)の社会科教師・村山哲也さんが韓日翻訳した本「おしゃれなライフスタイル動画撮影&編集術」が10月20日、出版される。発行は「ビー・エヌ・エヌ」(東京都)。

学校の図書室で紹介されている韓日翻訳本「誰でもかんたん!かわいいミニイラストの描き方」(ススジン著・翔泳社)

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 8月に初めて韓日翻訳本「誰でもかんたん!かわいいミニイラストの描き方」(ススジン著・翔泳社)を出版した村山さん。韓国語を学び始めたのは2004(平成16)年、学校行事で生徒を韓国へ引率するようになったのがきっかけだという。

 村山さんは「週に1度、韓国語の教室に通い始め、2010(平成20)年に勤務校が韓国の学校と姉妹校提携した際には、私が韓国語の文面を作った。もともと文章を書くことが好きだったことも思い出され、翻訳コースで学ぶようになり、『韓国文学翻訳新人賞』などにも挑戦してみた」と振り返る。

 4年前、K-BOOK振興会が運営するサイト「日本語で読みたい韓国の本」でレビューが採用され、2019年12月発行の「韓国映画100選」(クオン)では5作品を下訳する機会にも恵まれた。村山さんは「下訳なので、お金をもらう仕事ではなかったが、翻訳協力で名前が載った。ただ韓国語を日本語に訳すだけでなく、いろいろと調べて訳す作業は時間がかかるがが苦ではなかった。昨年末、ある出版翻訳の会社に名簿登録してもらえたことが、8月の仕事としての翻訳1冊目につながった」と話す。

 2冊目に翻訳した本は、チャンネル登録者数91万人というユーチューバー・sueddu(シュットゥ)が動画撮影や編集する方法、ユーチューブチャンネルの作り方などを伝える内容。村山さんは「数ページを翻訳して送った翻訳者何名かの中から選ばれた。私自身、動画編集が得意なわけではない。言葉の選び方がよかったようだ。今後は文学作品やルポルタージュなどを訳してみたい。日韓共通の課題をお互いに見聞きすることも大事だと思う」と力を込める。

 翻訳した本は、学校の図書室や生徒が運営するフェイスブックページで紹介されている。「翻訳の仕事は、朝早く起きて集中して取り組んでいる。生徒には自分で時間を作ることが大切と伝えている」とも。

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