東京2020パラリンピックの「採火式」が8月13日、葉山町と逗子市で無観客で行われた。
葉山町役場前ではこの日、山梨崇仁町長、同町職員でやり投げ競技日本代表選手の小曽根亮さんがろうそくから火をとり、ランタンに移した。新型コロナウイルス感染対策のため、参加者も2人と最小限にした。
小曽根選手は「今回のパラリンピック出場を目指していたので参加できないことは残念だが、こうして採火式に関われたことは日本で開催されたおかげ。出場選手の多くを知っているので大きな声援を送りたい」と話す。
逗子市では市役所内で、桐ケ谷覚市長とパラリンピック採火式に関わる仕事をする予定で三浦半島地区の高校から夏休みにインターンとしてきていた生徒が執り行った。当初はキャッチフレーズが「太陽が生まれたハーフマイルビーチ」という逗子海岸にある「太陽の季節記念碑」の前から、ソーラークッカーを使って太陽光から種火を起こす予定だったが、この日は太陽が雲に隠れていたため、変更となった。
神奈川県では8月12日~15日、全市町村で採火式を行う。各地で生み出された火を一つに集める「集火(しゅうか)」行事は8月15日、横浜赤レンガ倉庫イベント広場で行う。一つになった神奈川県の火はパラリンピック聖火リレートーチに点火し、東京に向け出立する。
無観客で行う各市町村の採火の様子は8月15日18時30分から動画配信する。
全国各地で採火された火は東京で8月20日に一つとなる。パラリンピック発祥の地として知られるイギリスのストーク・マンデビルで採火された火と合わせてパラリンピック聖火となる。