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逗子に野菜が主役の創作料理店「on...」 野菜が引き立てる店主出身の栃木県産牛

(手前から)足利マール牛 ローストビーフ、前菜、自家製パン、足利ココファームワイナリー「農民ロッソ」、埼玉県の「COEDOビール」

(手前から)足利マール牛 ローストビーフ、前菜、自家製パン、足利ココファームワイナリー「農民ロッソ」、埼玉県の「COEDOビール」

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 逗子・池田通り商店街に7月1日、創作料理店「vegetable≒seasoning(ベジタブルシーズニング)×craft SAKE on...(オン)」(逗子市逗子1、TEL 046-874-9424)がグランドオープンした。

創作料理店「vegetable≒seasoning×craft SAKE on...」店主の小野喬さん

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 店名の「on...」」は店主の小野喬さんの名字と仏語で「私たち」という意味、日本語で「恩」などの意味を込めたという。「今まで出会った人たちとこれから出会う人に感謝し、生産者、お客さん、関わっていく人、みんなのお店になれば」と小野さん。

 広めのカウンターと調理スペースの間には、小野さんが「メード・イン・ジャパンにこだわった結果」というモノトーンの大きめの皿が並ぶ。座席数は15席。店舗面積は38平方メートル。

 テレビ番組「料理の達人」が好きでよく見ていたという小野さんは、大学入学と同時に宇都宮市から横浜市へ移住し、飲食店のアルバイトを始めた。卒業後、野菜スイーツ専門店「ポタジエ」(東京)で 10 年にわたり、野菜を仕入れるために全国各地の農家に足を運んだ。そこで野菜の知識を得ると同時に、「こだわって作った野菜でも少し形が悪いだけで廃棄されてしまう現実を知った」と言う。廃棄される野菜をパウダーにしてスイーツにするなどの商品化にも携わった。

 飲食店の調理場をいくつも任されるうち独立を考え始めた小野さんは、「今年初め、この物件との出合いをきっかけに農家を応援したいという気持ちを形にすることができた」と話す。

 全ての料理には、小野さん自らが吟味した野菜を使用している。肉は、小野さんの出身地・栃木県産を選んだ。

 ランチには、足利マール牛をローストビーフ、ハンバーグ、炭火焼で、ディナーにはニンニク塩焼きで、日光高原牛はステーキで、それぞれ提供する。スープと自家製パンがセットとなる「サラダランチ お肉」(1,900円)、「サラダランチ お魚」(1,800円)は、大皿の中心に30種類以上の野菜を盛り、生ハムやパテなど5種類の肉料理(または魚料理)とともに味わってもらう。

 ディナーは、魚・肉のメイン料理のほか、野菜のキッシュ、ピクルス、魚のカルパッチョなどのアラカルトやトウモロコシを使った豆腐、焼きナスのマリネなど温野菜、パスタなどのメニューをそろえる。酒(ワイン、ビール、日本酒、焼酎、ジン)も全て国産にこだわった。

 小野さんは「野菜と日本をテーマに、生産者をトレースできるものを素材にしていく。食べて、味わって、ぜひその価値を分かってもらえたら」と話す。

 営業時間は、12時~15時、18時~23時。火曜・水曜定休。

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