葉山ハートセンター(葉山町下山口)が葉山町で初めてデジタルマンモグラフィーを導入し、6月8日に乳がん検診を始めた。
葉山ハートセンターに導入されたデジタルマンモグラフィーで、検診の方法を説明する診療放射線技師
同医院の田中江里院長は「特に女性院長ということもあり、私が赴任してからは婦人科系のがん検診への呼び掛けに力を入れてきた。葉山町からも町内の乳がん検診率が低いことを心配して、マンモグラフィー導入の相談が以前からあった」と話す。「技師も女性が担当するということで安心していただけるのでは」とも。
現在、マンモグラフィーの設備がある病院は逗子市に1つ、葉山町にはなかった。
「マンモグラフィーは機械に押されて痛いというイメージがあるが、できるだけリラックスして受けていただけるよう心掛けたい」という診療放射線技師の杉本愛さんは、同院の開院当時から約20年心臓外科で技師として携わってきた実績がある。「逗子に住んでいるので逗子・葉山の方々が地元で検診を受けにくいことは知っていた。導入できて地元に貢献できることがうれしい」とほほ笑む。
田中院長は「子宮がん検診も乳がん検診も同じ病院で受けられると負担も少ない。乳がんは早期発見で5年10年生存率も高いことが分かっている。これを機に受診してほしい」と呼び掛ける。
乳がん検診料はマンモグラフィーと視触診=8,800円。