逗子市と葉山町で5月10日、新型コロナワクチン集団接種が始まった。
逗子市は逗子文化プラザ市民交流センター(逗子市逗子4)の1階で受け付け、2階で接種。14時の受け付け開始に合わせ、13時ごろには市民が入り口に並び始めた。妻に付き添われ先頭の方に並んだ92歳の男性は「予約は電話で行った。9時少し前に一度番号を回しておいて9時ぴったりに掛けたらすぐにつながった。今日を楽しみにしていた」と笑顔を見せた。
同市は予約の混乱を避けるため、年齢の高い市民から順次、接種券を発送し、現在82歳までの6100人に発送済み。81歳以下については高齢者施設入居者の接種と合わせ検討中。
予約時間の空白や前日までに連絡があったキャンセル分を無駄にしないよう、65歳以上の事前登録者を募集し814人のエントリーがあるが、初日は一人のキャンセル分に対応した。
葉山町も14時から福祉文化会館(葉山町堀内)で75歳以上の町民を対象に接種が始まった。接種1週目は10日・12日・13日で、540人が接種予定。
13時15分過ぎ、一番乗りした79歳の女性は「4月26日の予約日初日に夫が私の分をインターネットで予約できたが、次に自分の分を予約しようと思ったらできなかった。子どもたちや友人と会いたいと思っている」と夫へ感謝し、2番目に並んだ男性は「医療従事者でも受けていない人がいるのに先に打っていいのか国の政策に腹立たしい思いもある」と話す。14時過ぎ、実母を車で送ってきた町民は「接種を終えたら1年以上ずっと我慢してきた母の大好きなラーメン店に連れて行かれる」と喜ぶ。
同町は既存のバス停留所などを使った接種会場までの無料送迎バスを運行。運行は曜日によって変わるが町内4コース20分~40 分間隔で運行。
接署の予約は毎週火曜正午に2週間後分を受け付けている。明日11日も正午から予約を受け付ける。接種会場で自ら先頭式を取っていた山梨崇仁町長は「明日の予約からは75歳の町民分全ての予約枠を開放する。必ず接種できるので、明日つながらなくても安心してほしい」と呼び掛ける。