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逗子在住の写真家・森山大道さん、西村陽一郎さん2人展 逗子・葉山ゆかりの作品

(左から)森山大道さん、西村陽一郎さん。逗子の田越川沿いにある「zushi art gallery」で

(左から)森山大道さん、西村陽一郎さん。逗子の田越川沿いにある「zushi art gallery」で

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 世界的に活躍する写真家・森山大道さんの個展「逗子vol.2」と西村陽一郎さんの個展「貝殻」が逗子の田越川沿いにあるギャラリー「zushi art gallery」(逗子市逗子5)で5月1日から同時開催される。

逗子の田越川沿いにある「zushi art gallery」

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 1963(昭和38)年、結婚を機に逗子に移住した森山さんは「逗子はいくつものプライベートな時間を刻んできたまち、不思議な存在。気持ちのよりどころ」と話す。「当時、逗子にいてカメラマンになろうとしていた中平卓馬とは珠屋(喫茶店)で、長者ヶ崎の海で、延々と写真について話した。唯一の親友でライバルだった」と振り返る。

 1938(昭和13)年大阪府で生まれた森山さんは商業デザイナーや写真家アシスタントを経て、1963(昭和38)年に独立。路上から撮影するスナップショット作品を制作し続け、「アレ、ブレ、ボケ」と呼ばれる独自の技法で世界的に知られる。2019年、「写真界のノーベル賞」といわれる「ハッセルブラッド国際写真賞」を受賞した。ドキュメンタリー映画「過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家森山大道」の公開も始まる。

 同展では2020年~2021年に撮影した逗子・葉山の風景を約28点と、写真集「光と影」に収められている逗子の風景2点で展示する。「光と影」は逗子に深い関わりのある写真集で、森山さんの代表的な一冊(1982年初版)。会場で2019年新装版を販売もする。

 ギャラリーのオーナーの徳富直子さんは、西村さんのことを「日本ではフォトグラムの第一人者と言われている写真家」と話す。スキャナー上に置いた被写体をネガデータにすることで作る「スキャングラム透過陰画法」という撮影技法を用いる西村さん。今回は逗子海岸で拾った貝殻のスキャングラム約20点を展示する。

 西村さんのワークショップ「初めての日光写真体験」を、5月の毎週土曜・日曜と祝日に行う。時間は11時~12時。各定員4人。参加費は1,000円。

 森山大道写真集、ギャラリー限定ポストカード、大竹昭子著作本「スナップショットは日記か?-森山大道の写真と日本の日記文学の伝統-」を販売。

 開催時間は12時~18時。5月31日まで(11日、18日、25日休み)。

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