食べる

逗子に生おからマフィン専門店 滋賀のマルシェで行列、逗子の新店でも

店主のfujicoさん。店舗前で

店主のfujicoさん。店舗前で

  • 82

  •  

 おからマフィン専門店「fujico muffin(フジコ マフィン)」(逗子市沼間1、TEL 070-8987-1460)が4月3日、JR東逗子駅近くの県道24号沿いにオープンした。

ショーケースに並ぶマフィン

[広告]

 マフィンの生地の約半分に豆腐店「とうふ工房 とちぎや」(逗子市久木)の生おからを使い、そのほかの原材料には乳製品などの動物系食材、白砂糖を一切使わず、全粒粉、有機きび砂糖、有機豆乳、圧搾生搾りオイルなどを選び、店主のfujicoさんが一人で手作りしている。

 「沖縄で生まれ、中学生時代から移り住んだ滋賀県の琵琶湖のほとりで2017(平成29)年に工房を始めた」というfujicoさんは、店舗は持たず、県内で開催される「満月マルシェ」や「トレモロピクニック」などに出店したり、カフェで委託販売をしたり、通販サイトから全国へ届けてたりしていたという。
 今年1月、友人が住んでいたこともあり、以前から遊びに来ていた逗子に移住。店を持つ夢をかなえた。看板は滋賀県の高島帆布を取り寄せ、扉は鳥取の建具店にオーダーし、商品を並べるカウンターは自ら製作し、蜜ろうワックスでアンティーク風に仕上げた。ドライフラワーの照明も店の雰囲気を作っている。

 もともと土いじりが好きだったというfujicoさんは農業高校で食物作りや環境などを学んだ。「姉たちが乳腺炎になり乳製品や動物系素材を含む市販のお菓子が食べられなくなったことがきっかけで、姉たちにも食べてもらえる身体にやさしいお菓子を作り始めた」とfujicoさん。

 カウンターには約10種類のマフィンが並ぶ。プレーンやバナナ、ショコラなど定番メニューのほか、季節や週ごとに具材を替えるマフィンも販売する。4月の「季節のマフィン」は「イチゴクリームチーズ」で、プレートには「有機イチゴをたっぷり使った濃厚な甘酸っぱいマフィン クリームチーズとイチゴのフロスティングが病みつきになります」と書かれている。「今週の週替わりマフィン」は「にんじんとレーズン」で鎌倉ニンジンとレーズンのスパイス煮をスパイス生地に混ぜ込み、ピーカンナッツのアクセントとなり、上には豆腐クリームを載せる。価格は330円~450円。

 土曜はおからドーナツ(280円~330円)も販売する。

 fujicoさんは「おからは水分を吸収すると固まってしまうが、生地を作る時に空気をたくさんいれているのでかさが増し、食べ応えのある大きさになっている。天気や混ぜる具材によっても食感が変わる。店が休みの日も生地作りと新しいメニュー作りをしている。誰からも愛される店にしたいと思っている。オープン間もないのにもう逗子の皆さんのやさしさを感じている」と笑顔を見せる。

 営業時間は12時~18時(売り切れ次第終了)。日曜~火曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース