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葉山町とカシオ計算機が「プラスチック・スマート」提携第1号

「プラスチックごみ削減のための連携に関する協定」調印式。(左から)山梨崇仁葉山町長、カシオ計算機の取締役兼執行役員ESG戦略担当、山岸俊之さん

「プラスチックごみ削減のための連携に関する協定」調印式。(左から)山梨崇仁葉山町長、カシオ計算機の取締役兼執行役員ESG戦略担当、山岸俊之さん

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 葉山町とカシオ計算機(本社=東京都渋谷区)が環境省の実施する「プラスチック・スマート」での提携第1号として、3月26日、「プラスチックごみ削減のための連携に関する協定」の調印式を行った。

ラベルライター「Lateco(ラテコ)」を使用する葉山町職員(提供=葉山町)

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 葉山町長の山梨崇仁さんとカシオ計算機の取締役兼執行役員ESG戦略担当・山岸俊之さんが同本社大会議室(東京都渋谷区)で協定書を交わした。

 葉山町は町独自の環境に配慮する取り組み「はやまクリーンプログラム」で、カシオ計算機はプラスチックごみ削減を図ったラベルライター「Lateco(ラテコ)」で「プラスチック・スマート」に参加している。プラスチックごみの削減に向けた課題認識・取り組みに共通点があることから、日本環境衛生センターの支援を受けて、協定を締結することになった。

 Lateco(ラテコ)とはカシオ計算機が2019年より販売しているテープ詰め替え方式のラベルライターで、山岸さんは「カートリッジを繰り返し使用できるため、従来機種に比べてプラスチックごみを約97%削減できる環境配慮型の製品」と説明。「会社として9つのSDGsに取り組んでいる。その一つが海洋プラスチックごみの削減に向けた取り組みで、海と山に囲まれて自然豊かな葉山町と連携できたことは心強い。ドライブが好きな私は葉山へ行くこともあるが、穏やかな空気感など大好きな場所」とも。

 山梨町長は「2014(平成26)年からごみ分別を25に分け、無料で戸別収集を始めごみの量を30%減らしている。はやまクリーンプログラムを始めて約2年、例えば、庁内ではペットボトルごみが95%削減した。少し背伸びした目標に取り組んできている。この協定も小さい町がグローバルカンパニーからの影響力を期待」と話す。

 具体的な取り組みとして、カシオから寄贈される約50台の「Lateco」を町役場や学校、図書館などで導入し、事務作業の際に生じるプラスチックごみの削減を図る。町が行っているビーチクリーン活動にカシオ計算機が参加するなど、町民に向けたプラスチックごみに関する講演会・学習会などを共催し、周知・啓発に努めるなどしていく予定。

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