逗子の市民で作る「逗子の文化をつなぎ広め深める会(以下=逗子文化の会)」(逗子市久木3)が、毎月発行している会報の100号を記念して、3月8日から展示会「『逗子文化の会 ニュースレター100号』展で逗子の文化をたどりましょ」を開催している。
2008(平成20)年3月25日に特定非営利活動法人として設立した同会の理事によると「市民の多様な活動、交流と連携の中から、逗子らしい文化が育ち、逗子のまちがもっと元気になることを、そして遺伝子として次世代へつながっていくことを目指している」という。
同会の創設メンバーで2012(平成24)年11月1日に発行した創刊号から編集に携わってきた田中尚武さんは「幼稚園から高校まで一緒だった及川洋一という友人が会社を辞めた時、なんとか地元でソフトランディングをと思って一緒に始め、互いに助け合いながら地域に広げてきた。彼が亡き後も、若い世代が引き継いでくれている」と話す。
地域活動を応援している「チームつむぎ」(逗子市逗子5)のメンバーで、同会の理事も務める田中美乃里さんは「この会が逗子で行なってきた文化活動、市民からの寄稿などを振り返り、約10年の間に逗子市民がどんなふうに文化をつくり、楽しみ、発展させてきたかをたどってみることができる。そして、見に来てくれた方々が、これからの逗子の魅力をさぐってもらえたら」と期待を込める。
「チームつむぎ」が所有する展示会場の壁にはA4サイズの会報の表裏が100枚掲示され、同会が行ってきた文化活動や市へ提言してきたこと、市内で活動する団体の情報などが載っている。
51号から引き継いだ現・副理事長の及川カスミさんは「いつも思うことは、逗子にはいろいろな方がいるということ。自然や景観に加え、逗子の豊かな、活動的で、バラエティーに富んだ人材こそ文化なのかなと実感している」と話し、「途中で『会報』から『ニュースレター』と名称を変えたのは、会員以外の人にも広く読んでもらいたいということから。これからももっと多方面の人に原稿を寄せてもらえたら」とも。
3月21日には同会主催でミニサロン「逗子文化についておおいに語る」を開催。参加自由。参加無料。開催時間は10時30分~12時。
展示会の開催時間は10時~18時。木曜定休。今月31日まで。