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「広報葉山」が3年連続、神奈川県広報コンクールで最優秀賞 「性のあり方」特集

「神奈川県広報コンクール」で最優秀賞を受賞した葉山町広報誌2020年12月号

「神奈川県広報コンクール」で最優秀賞を受賞した葉山町広報誌2020年12月号

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 葉山町が1月27日、「『広報葉山』12月号」が神奈川県広報コンクール(町村部門)で最優秀賞に選ばれたと発表した。2020年2年1月から12月の間に発行し、発表された広報誌が対象。

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 市町村の広報活動向上を図ろうと1955(昭和30)年から神奈川県が毎年開催している同コンクールは今年で66回目。同町は2014(平成26)年から6回目、3年連続の最優秀賞受賞となった。

 受賞した12月号の特集は「性のあり方を考える」。表紙の写真は夕暮れの森戸海岸から大きく見える富士山で、その中に性別が判断できないシルエットの2人を小さく映し、「男女カップルが当たり前?」との言葉を添えた。

 広報担当者で葉山町政策財政部政策課の河野香織さんは「LGBTQや性的マイノリティーという言葉はよく聞くようになったが、戸籍課にいたこともあり、まだまだその違いが理解されず、生きづらさを感じている人がいると感じていた。町が昨年7月にパートナーシップ宣誓制度を始めたこともあり、ページをさいて特集を組みやすい12月号で丁寧に取り上げたいと企画した」と話す。

 特集は8ページにわたり、女性同士のパートナーとして葉山町パートナーシップ宣誓をした当事者やLGBTQ社会活動家へのインタビューや差別や偏見が生じやすい言葉や行動の説明などをまとめている。「すべての人に関わる大切なアイデンティティーの一つであること、日常の何気ない言葉などを振り返ることから、自分事として考えてもらうことを主眼に構成した。当事者の話を掲載することで、記事を読んだ当事者に勇気を与えるだけでなく、周囲の人がためらわず具体的な行動につなげられるようなメッセージを込めた」と河野さん。「性のあり方だけに限らず、それぞれの違いを認め合う『誰もがありのままで 生きられるまち』の実現を望んでいる」と呼び掛ける。

 県広報コンクール審査員は「性のあり方を考える特集は時代にもかなった内容であり意欲的な取り組み。自分が住んでいる町が、多様性を尊重していることを示すことは、当事者にとっては大きな安心感を得られると思う」と講評した。

 山梨崇仁葉山町長は同誌に「難しいテーマを真正面から伝えようと努力した広報担当者の仕事ぶりに感心する」と寄せている。

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