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葉山アマモ協議会が「日影茶屋」とウニ堆肥作り 試験的にスタート

(左から)漁師の畠山晶さんと長男、日影茶屋の社長、角田晋之助さん、葉山アマモ協議会の山木克則さん。ヤサイクルの機械の前で

(左から)漁師の畠山晶さんと長男、日影茶屋の社長、角田晋之助さん、葉山アマモ協議会の山木克則さん。ヤサイクルの機械の前で

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 葉山アマモ協議会が日本料理店「日影茶屋」(葉山町堀内)の業務用生ゴミ処理機「ヤサイクル」を活用して、葉山の海岸で駆除するウニを使った堆肥つくりの実験を始め、1カ月がたった。

葉山の海岸で採取されたウニを確認する漁師で、葉山アマモ協議会の会長、三橋直吉さん

 2006(平成18)年に設立した同協議会は、漁業者、ダイバー、学校、企業研究者との連携で葉山の海を保全してきた。特に2017(平成29)年からは水産庁の「水産多面的機能発揮対策事業」の一環として葉山・芝崎海岸のウニ駆除を試験的に行ってきた。

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 これまで海の中で駆除してきたが、今年は駆除したウニの活用について、捕獲したウニの堆肥化など有効活用を検討してきた。その第1歩として「ヤサイクル」での堆肥作りとなった。

 初回11月14日は、約3キロのウニを、海水を除いて投入した。12月9日に状態を見た「ヤサイクル」(横須賀市)のecoプランナー、今野恭祐さんは「見た目ではウニがほとんど分からない。発酵して上手に混ざっているのかもしれない。問題は成分。大分県の方で調査したある結果ではカルシウムとマグネシウムが増加している。ウニを投入することのマイナス面はないのでは」と話し、「肥料は農家さんの土との相性。今後、地域資源の活用としてウニだけの肥料化も想定しているそうなので、実証実験を続けてサポートしていく」とも。

 「日影茶屋」の社長、角田晋之助さんは「生ゴミを堆肥にして資源を循環させるというヤサイクルに取り組んで約10年になるが、ウニが海の資源として活用できることを地元としても応援したい」と話す。

 協議会のメンバーで水産学博士の山木克則さんは「ダイバーにも協力してもらい、定期的にウニを駆除しているが、1時間で1人1000個をつぶせるほど増えている。うまく堆肥化ができれば町民に購入してもらうなど、町の中で有効に資源循環ができ、海の課題をPRすることもできる」と期待する。

 葉山町漁業協同組合もこの活動に期待し、協力している。尚、ウニの採捕は漁業権が必要。