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「逗子・葉山アマチュア無線クラブ」交信体験局、関東で5番目 初体験会に小中学生

「こちら8J1YACです。QRA(名前)は」と県外の相手と交信体験する小学4年生

「こちら8J1YACです。QRA(名前)は」と県外の相手と交信体験する小学4年生

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 「逗子・葉山アマチュア無線クラブ」が11月8日、体験学習施設スマイル(逗子市池子1)に臨時交信体験局を開設し、1回目の交信体験講座を行った。

当日配布されたQSLカード(交信した証明)とバッチ

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 アマチュア無線による交信は国家資格が必要だが、4月21日の法改正で、資格を持たない人でも運用可能な臨時の社団局(体験局)の開設が可能になった。同クラブ会長、石井康生さんは「無線技術に対する理解と関心を深めることを目的として法改正された。これはアマチュア無線の世界では非常に画期的なこと。私たちはスマイルと協力して免許状を申請し、無事に『8J1YAC』という免許が届いた」と話す。関東地区で5番目、全国でも13番目となる。

 当日はクラブ会員10人ほどが会場前にアンテナを立て、機材を設置。小学2年生から中学生まで8人が参加。石井さんが無線の楽しみ方や周波数やコールサインなどの説明をした後、全国と交信ができる7メガヘルツと近隣用の144メガヘルツの周波数を使い、交代で交信体験をした。

 会場に掲示された日本地図に、大阪府や石川県、茨城県など交信相手の居住地が分かるようシールが貼られると、もっと遠くの人と話してみたいと、子どもたちは何回も挑戦した。ヨット上との交信もあり、「体験局という珍しいコールに反応してつながったと思う。海上の無線とつながることは珍しい」とクラブ会員にも笑顔があふれていた。

 参加した小学生は「携帯と違って、つながるかつながらないかが面白かった」「初めてで緊張した」など1時間余り、集中して体験していた。午後の部に再び参加した小学4年生もいた。

 石井さんは「私が中学生で始めた時は、夜な夜な近くの友達と交信して楽しんでいた。その仲間がそのままこのクラブに集まって楽しんでいる。今はSNSで簡単に遠い友人ともつながるが、無線の醍醐味(だいごみ)は、不特定多数の知らない人と交信できること。この体験会が無線に興味を持ってもらうきっかけになれば」と話す。

 体験会は来年1月24日、3月7日にも開催する。申し込みはスマイルまで。

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