逗子市中央商店街連合会(以下、中商連)加盟の6商店街で7月10日、「疫病退散」の木札を付けた「忌竹(いみだけ)」立てが7月16日に行われる亀岡八幡宮(逗子5)の例大祭神事に合わせて始まった。
例大祭は毎年7月15日16日に行われ、逗子の夏の風物詩の一つに数えられる。宮神輿(みこし)や囃子(はやし)が市中を巡るほか、各商店街がお祭り広場を開設しステージイベントを展開するなど毎年多くの人でにぎわいを見せるが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため社殿で行う神事のみとなった。
「疫病退散」の木札を付けた忌竹立ては、なぎさ通り商業振興会の「こういう時にこそ、例大祭のパワーを6商店街みんなで発揮できたら」との提案から企画。中商連(八幡通り商店会、池田通り商店会、なぎさ通り商業振興会、逗子銀座商店街 、新逗子通り商店会、逗子大師通り商店会)が賛同した。
神道でサカキと並んで清浄な植物とされるタケにしめ縄を張りめぐらして作る「忌竹」は、囲まれたエリアが氏神を迎え入れるために、はらい清められた聖域であることを示す意味を持つという。7月10日には中商連の役員らが東逗子の竹やぶから青タケを切り出し、各商店街15カ所に忌竹を立てた。神事を終える16日まで設置する。
中商連の近藤和善会長は「例大祭だけでなく、3月から町のイベントが新型コロナの影響で全てできなくなり、商店街も活気がなくなっている。6商店街が同じ気持ちでひとつになって疫病退散を願っているというメッセージを、忌竹と木札で地域のみなさんに伝えたい」と話す。