葉山町出身・在住の2人、同町の教育委員を務める下位勇一さんと作編曲家・サックス奏者の小林洋平さんが町の魅力を伝える動画「葉山~春夏秋冬」を制作し、6月5日からユーチューブで公開され、9日からは町役場1階ロビーでも視聴が始まった。
(左から)動画制作をした下位勇一さんと作編曲家・サックス奏者の小林洋平さん
4Kカメラで撮った4分30秒の作品は、ヨットやウインドサーフィン、水中の魚など海に関連する映像をはじめ、地元でなじみのある祭りや公園、元別荘、棚田、富士山を望む景色などが四季を伝える。
IT会社「SNI」(堀内)社長の下位さんはもともと映像の仕事に携わり、ドローンの撮影も趣味で行っていた。3年前に生まれ育った町の良さを記録しようと撮り始め、今年初めに完成したという。「撮った映像は約200時間になった。観光で訪れる人も多いが、あえて地元の人を映すようにした。音楽はすべて小林さんのオリジナル」と下位さん。
作品の中に自らのサックス演奏も取り入れた小林さんはバークリー音楽大学へ留学し、同大映画音楽科を首席で卒業。国内外で活動している。映画「繕い裁つ人」、TBSドラマ「BUNGO-日本文学シネマ-」、NHKスペシャル「世界遺産 富士山 ~水めぐる神秘~」の番組テーマ曲など数多くの作曲編曲を手掛ける。「下位さんの映像から特に4つの町の良さを再認識して表現した。風と光の柔らかさ、若者のスタイリッシュな夏、確かな伝統、素晴らしい風土と優しい人の営み。地元の良さを感じながら、なかなか地元に貢献できる機会がなかったので、下位さんから声を掛けてもらえて良かった」と小林さん。
葉山町政策課秘書広報係では「住民には町民の誇りを再認識していただき、町外の方には『いつかは葉山へ』という思いを抱くことのできる作品」と、動画の提供を受けた。山梨崇仁町長は「葉山の魅力が撮影されているが、日本人の心が現れている動画だと感じた。葉山だけのプロモーションビデオではない。日本の良さをこうして撮影できる葉山を誇りに思ってほしい」と話す。