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逗子で「ユニバーサル絵本」製作講座 視覚障がいのある人ない人が一緒に読める絵本

イラストに合わせて、長い根を触れて分かるようにした絵本

イラストに合わせて、長い根を触れて分かるようにした絵本

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 「ユニバーサル絵本製作講座」が1月18日、逗子文化プラザ市民交流センター(逗子市逗子4)で開催される。主催はユニバーサル絵本ライブラリー「Uni Leaf」(葉山町一色)。

講座を開催する大下利栄子さん 手には製作1000冊目の絵本

 ユニバーサル絵本は見開きページごとに文章を点字にした透明なシートを挟み、視覚障がいのある人もない人も一緒に読むことができるイギリス発祥の絵本。UniLeafは日本で唯一、ユニバーサル絵本を製作し貸し出しも行っている団体。2019(令和元)年11月には「子供と家族・若者応援団表彰」の子育て・家族支援部門で内閣総理大臣賞を受賞した。

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 2008(平成20)年に活動を始めた大下利栄子さんは「1996(平成8)年に生まれた3人目の娘が13カ月の時、眼球に病気が見つかり、片方ずつ視力が失われた。小学生までは娘に多くの時間を掛けていたが、中学で寮に入ったことで空いた時間にこの絵本製作に取り組んでみようと思った。養護学校の絵本は白い紙に点字が打ってあるだけで、見える人と一緒に読むことができない。寂しい気がした」と振り返る。

 大下さんは盲学校で知り合った国立特別支援教育総合研究所名誉所員の大内進さんからイギリスの絵本と1万3000冊以上の蔵書を持つ「クリアビジョンプロジェクト」の活動を紹介された。大内さんは触る図形教材や、触って鑑賞できる絵画の研究で知られている。

 UniLeafの蔵書は昨年1000冊を超えた。毎月第2木曜日に逗子市民交流センターで定例作業会を行い、約10人のボランティアと活動している。逗子高校の特別授業で教えたりもする。「印刷や全国の会員への発送などは自宅の作業場で、1人で行っている。半分くらいはできあがった点字を娘に実際に読んでもらい、細かな確認をお願いした」と大下さん。「最近は、絵や図を立体にして、なぞって形が分かる科学関連の絵本も手掛けている。先日は道路標識に触れて、初めて存在を知ったという子どもの感想が届いた。絵本で触れて気づくことで、目の見えない子の世界が広がっていくことがうれしい」とも。

 18日の講座では、点字の仕組みを学び練習する。絵本の解体などの工程作業なども体験し、全員で1冊を仕上げる。完成した本には全員の名前を入れ、貸し出す本の一冊となる。

 開講時間は13時30分~16時30分。参加費は1,000円(資料代・材料費込み)。定員15人。