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逗子フレスコボール所属日本代表・斉藤亮太選手が男子ペアで世界第3位に

「ブラジル世界選手権」男子の部の表彰式。(右から)斉藤亮太選手、新城悠也選手(提供=日本フレスコボール協会)

「ブラジル世界選手権」男子の部の表彰式。(右から)斉藤亮太選手、新城悠也選手(提供=日本フレスコボール協会)

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 ブラジル・リオデジャネイロのコパカバーナビーチで12月7日・8日、「ブラジル世界選手権2019」が開催され、斉藤亮太選手(逗子フレスコボールクラブ所属)・新城悠也選手ペアが男子の部で3位に輝いた。

(左から)逗子フレスコボールクラブ副会長の外山祐次さん、日本代表の斉藤亮太選手さん(逗子海岸で)

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 ブラジル発祥のフレスコボールは海岸で行うラケット競技で、ボールを落とさず5分間、ラリー回数やテクニックをペアで披露する。「ブラジル選手権」はフレスコボールの国際大会としては最も格式の高い試合の一つ。日本代表は日本フレスコボール協会(東京都世田谷区)が公式大会参加者のランキング上位者から選出し、今年は男女14人が選ばれた。

 斉藤選手は2015(平成27)年夏にフレスコボールを始め、2016(平成28)年にジャパンオープン準優勝。日本代表としてイタリアで開催されたワールドリーグに出場した実績を持つ。2017(平成29)年には「ブラジル選手権」に招待選手として参加し7位入賞。昨年は入賞も逃していた。今回は4度目の日本代表として出場した。

 斉藤選手は「今年はスピードガン測定による判定があり、ボールのスピードが50キロ出ていないと加点されないルールが加わった。日本にはブラジルの試合で使う物と同じスピードガンがなく、野球の物を使って自分たちのラリーの速度をなんとなく把握していたが、実戦は初めての経験のためその点が心配だった。速度だけを気にすると打ち合う精度が鈍くなる。今回は試合の順番にも助けられた」と振り返る。

 試合は大会1日目に女子、2日目にミックスと男子の部が行われ、斉藤・新城ペアの順番は最後だった。「先に戦う日本選手の試合を見て、スピードガンに対応する準備ができた。選手もビデオを撮る人、ボールを拾う人と自分の試合以外でも役割があり、ワンチームで戦って勝ったようなもの」と斉藤選手。

 現地の選手から送られてくる動画中継を日本で見ていたという逗子フレスコボールクラブ副会長の外山祐次さんは「日本時間では明け方の4時ごろだったので、クラブのメンバーはそれぞれ自分の家で一人で観て応援した。画面を通しても緊張が伝わってきた。新城選手も逗子でよく練習をしているのでいつも見ているが、2人の相性の良さとラリーの精度の高さがすばらしかった」と話す。

 逗子フレスコボールクラブは、日本フレスコボールが今年3月1日に国内初の事業として設立した地域クラブ。毎週末10時ごろから日没まで必ず誰かが練習をしているという。外山さんは「会費もなく、厳しいルールもなく誰もが入りやすい地域のクラブで、現在約35人のメンバーがいる。海岸を歩きながら関心を持っていそうな人がいると声を掛け、気軽に体験してもらっている。実力も上がってきて、久野会長は今年ジャパンランキングが8位だった。あと少しでブラジル(大会)に行けるほど。来年は逗子でも公式大会が開催できれば」と期待を寄せる。

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