葉山と横須賀を結ぶ県道27号線沿いにある「Cafe 会英楼(かいえいろう)」(上山口)が11月22日、オープン2周年を迎えた。
前身の「北京料理 会英楼」のメニューを凝縮した「会英楼セット」(提供=会英楼)
会英楼は1973年(昭和48)年、葉山御用邸近くの古民家で久野恵美さんが北京料理店として創業。その後、恵美さんの息子が継いでいたが、2015(平成27)年に閉店した。
久野さんの孫の村木達城さんは「祖母の影響もあり、小学生の文集にコックさんになりたいと書いたほど小さいころから料理人にあこがれていた。無国籍料理、フランス料理、割烹、カフェとさまざまな店や営業を経験し、縁があって鎌倉の新規店の立ち上げもやった。その経験を生かして自分の店を持ちたいと考えていた時にこの物件と出合った」と振り返る。「店名は物件が決まってから考えようと思っていたが、この店を見て『Cafe 会英楼』と決めた」とも。
2017(平成)年11月22日、祖母・久野さんの誕生日に新規オープンさせた。「初めから客層は親世代が対象だと考えて、コーヒーは外せない、ゆっくり長居をしてもらえたらと店の雰囲気やメニューなどを揃えた。会英楼を懐かしんで来てくださる方も多いので、祖母の味を引き継いだ「会英楼セット」(1,580円)も提供している」と村木さん。
カフェメニューとして得なセットは、「濃厚焼きチーズケーキ」や「アップルパイ」など手作りケーキと飲み物のセット(1,000円)で2杯目以降は200円。コーヒーは日本で唯一エイジングコーヒーを扱う「コクテール堂」の熟成豆を、抹茶は日本茶専門店「寿月堂」を使用。ランチはカレー、デミグラスハンバーグ、海南チキンライスにドリンクのセット(1,280円)など。
一緒に店に立つ母、美津子さんは「地元のおなじみさんや友達なども来てくれるので楽しい。継いでくれた息子には感謝している」と笑顔を見せる。
2周年を迎え、村木さんは「料理もまだまだできることがあると思っている。テークアウトを希望される方もいるが、3年目はまずコーヒー豆やドレッシングなど物販をやってみたい。この店に来る楽しみがあり続けてほしいし、若い世代の人には次に親を連れてきたいと思ってもらえたら」と話す。
営業時間は11時~21時(水曜18時まで)。木曜定休。