秋の恒例行事となった流鏑馬(やぶさめ)が11月17日、逗子海岸で行われた。主催は逗子市商工会流鏑馬実行委員会。
同実行委員会によると、鎌倉時代に編さんされた歴史書「吾妻鏡」に、現在の逗子海岸と思われる小坪の海辺で「笠懸(かさがけ)」が行われたとの記録があることから、地域振興を図ろうと約800年前の伝統武芸を再現しているという。1992(平成4)年から始まり今年で28回目となる同行事には外国人観覧客も多く集まった。
砂浜には陣幕(じんまく)を張って、約200メートルの馬場を作り、そこを走る馬に乗った射手(いて)が3カ所の的に向けて矢を放つ。的に当たると馬場に集まった観衆から歓声が上がり、拍手が湧いた。
武芸を披露した「大日本弓馬会武田流一門」(鎌倉市)は、「鎌倉まつり流鏑馬神事」をはじめ、今年は明治神宮での「新帝陛下御即位奉祝流鏑馬神事」や神奈川県庁前日本大通りでの「ラグビーワールドカップ2019開催記念流鏑馬」など12カ所で行い、この日が今年最後の流鏑馬披露となった。