阪神タイガースからドラフト6位指名を受けた東海大九州の小川一平投手が11月6日、実家のある逗子の市役所を訪れ、桐ケ谷覚市長にプロ球団入りを報告した。
記念撮影をする時に、小川一平選手の隣になりたくて駆け寄ってきた逗子オリーブスの低学年の児童たち
桐ケ谷市長は「昔から一平君のおじいさん、おじさんとは顔なじみ、ドラフトの翌朝はおじいさんから喜びの電話があった。酒屋さんだから、鏡開きをやるかなと期待していた。本当におめでとう」と歓迎した。
逗子生まれの小川さんは、逗子小学校、逗子中学校、県立横須賀工業高校出身。この日プロ入り報告のため訪れた市長室には、小川さんが小学2年から通った少年野球チーム「逗子オリーブス」の酒井博監督、中学時代の野球部顧問・二宮理教諭も同席した。
小川さんは「中学では200メートルトラックを年始に100周走らされた。走ることが嫌いだったので、あれ以上にきつい練習はない、鍛えられた」と振り返ると、二宮さんは「正直プロに行かれるとは思わなかった。ただ、ゲームメイクができて度胸があり、どんな相手でも変わらず淡々と投げられるタイプだった。同じ逗子出身の先輩がプロに行くということで、彼を直接知らない生徒たちも関心が高い」と喜んだ。
野球好きという桐ケ谷市長は、小川投手の球種に関心を持ち、握り方などを熱心に質問。「プロの世界は上を目指したいという強い心が必要。ノートに毎日記録して読み返すことも大切。開幕投手とは言わないが、早くマウンドで投げているところを見たい」とエールを送った。
小川投手は「先発、中継ぎ、抑えとどんな場面でもできる投手になりたい。即戦力と将来性と両方を期待していただいているが、今年は2軍で体力面も能力面も力を付けて1軍を目指す」と意気込む。
小川投手は11月14日、阪神と仮契約を行う予定といい、背番号発表を多くの地元民が心待ちにしている。
小川投手は11月3日、「逗子オリーブス」の練習に足を運び、指導を受けたコーチたちにあいさつ。児童たちと写真を撮ったり、サインの求めに応じたりした。児童の1人は「僕もサインを練習している」とボールに書かれた小川投手のサインを興味津々にのぞき込んでいた。